河南衛星テレビの春節(旧正月、今年は2月12日)番組の舞踊「唐宮夜宴」が話題沸騰だ。背景は仕女画から潑墨山水画へと変わり、最後に舞台上に宮廷の様子が再現され、視聴者は本当に宮廷の宴を目の当たりにした感覚に陥る。
番組では宴に参加する宮女達が古画の中を通り抜ける。時には笑いさざめき、時には化粧をする。
正式な宮廷舞踊のシーンになると、宮女達の舞う姿は見事なもので、盛唐期の文化が存分に示される。番組を見たネットユーザーは瞬時に唐代へタイムスリップして国宝が息を吹き返した気分になり、新型コロナ終息後に河南博物館を訪れたくなったと記した。
番組の総監督を務めた陳雷氏によると「唐宮夜宴」は鄭州歌舞劇院の第12回中国舞踊荷花奨コンテスト参加作品「唐俑」をベースにしている。全体的なスタイルとしてユーモアと共に文化的厚みも加え「5G+ARの技術を用いてバーチャルな場景と現実の舞台を結合し、歌舞を博物館の場景に取り込んで『ナイトミュージアム』的感覚を生じさせた」という。
ふくよかな唐俑のイメージを再現するため、演者達はスポンジを詰めた衣装をまとい、口内に綿をくわえた。アイメイク等も唐代に流行した化粧法「斜紅」を再現した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年2月15日