中国の調査機関・胡潤研究院が8日に発表した「2020年方太・胡潤資産報告」によると、中国では資産額が600万元(1元は約16.3円)を超える「富裕世帯」が初めて500万世帯を突破して、前年比1.4%増加した。「富裕世帯」全体の資産総額は146兆元に達して、中国の国内総生産(GDP)の1.5倍になった。そのうち資産額1億元以上の「超富裕世帯」の資産総額は94兆元で64%を占めた。
同報告によると、「富裕世帯」の主な消費分野では旅行が引き続きトップに立ち、2位から5位には日用ぜいたく品、ヘルスケア、娯楽、子どもの教育が並んだ。ヘルスケアは上昇傾向が続き、自動車消費ニーズも旺盛だ。今後3年間に増やす予定の消費については、健康・保健関連がトップで46%を占め、2位は旅行(44%)、3位は子どもの教育(43%)で、この3つが「富裕世帯」がこれから消費を増やす予定の3大分野になった。今後の購入予定を聞くと、自動車と答えた人が50%、腕時計が42%、ジュエリーが38%、服飾品が34%、アクセサリー類が31%だった。
中国の高級志向の消費者は世界のぜいたく品業界を明らかに推進しており、このことは過去1年間の動きからも明らかだ。中国の「富裕世帯」のぜいたく品志向は38%上昇した。新型コロナウイルス感染症で海外旅行が制限される中、昨年は中国大陸部の高級品消費市場が目に見えて成長し、特に従来のぜいたく品市場が急速に成長して過去最高の増加率を達成し、ルイ・ヴィトンを筆頭に、昨年第2四半期(4-6月)以降、世界中のほぼすべてのトップブランドの大陸部での売上高増加率が50%を超えた。大陸部の高級品消費市場は現在、世界で3分の1のシェアを占め、5年後には50%に達する見込みだ。
また、このたびの新型コロナウイルス感染症が「富裕世帯」に与えた最大の影響は、健康に対する意識の向上だ。データをみると、「富裕世帯」の8割近くが「健康が人生の重要な目標」と答え、6割近くが「健康は人生の目標の重要性でトップ」と答え、以下、家族の愛情、資産、時間、事業が並んだ。感染症以前に比べ、77%が「健康的な習慣をより重視するようになった」と答え、63%が「家族と一緒の時間をより大切にするようになった」と答えた。また、感染症後は健康管理が「富裕世帯」の家庭生活で最も重要なことになるとみられ、半数以上が「運動関連の支出を増やすつもり」とし、約3割が「ヘルスケア関連の支出を増やすつもり」とし、企業家の16%が「自分または家族のために保険に加入する」と答えた。
同報告によると、「富裕世帯」にとって引き続き旅行が最も人気のある娯楽スタイルだが、意欲は7ポイント低下した。グルメは読書を抜いて2位になり、3位は家族でのイベントとドライブだった。このほか、2020年の胡潤中国富裕世帯消費価格指数(LCPI)によると、デラックス旅行の価格帯が昨年4.1%低下した後、今年は10.5%へと大幅に上昇し、主な原因として感染症下での渡航制限政策を受けて、国際便の航空券価格が急上昇し、なかなか手に入らなくなったことがある。こうした背景の中、「富裕世帯」のビジネスジェットによる移動ニーズが高まり、中でもチャーター便業務の業績が特に目を引いた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年2月10日
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