山西省天竜山石窟から盗掘された仏頭が百年ぶり日本より帰国

人民網日本語版 2021年02月12日11:28

中国中央テレビの番組「春晩」のスクリーンショット

山西省天竜山石窟の第8窟北壁本尊仏頭。(写真提供・国家文物局)

1世紀近く海外に流出していた山西省天竜山石窟の第8窟北壁本尊仏頭が、思いがけない方法で私たちの前に突然姿を現した。旧暦の大晦日にあたる11日夜、仏頭は2021年春晩(春節<旧正月、今年は2月12日>を祝う中国の国民的年越し番組)に登場し、全国民と共に新春を迎え、団らんのひとときを祝った。これは天竜山石窟から流出していた仏教彫刻が、約100年ぶりに日本より祖国に帰国した初めてのケースでもある。中国新聞網が伝えた。

在日本中国大使館で文化財引き渡し式典が行われた。(写真提供・国家文物局)

盗掘前後の様子を物語る写真。(写真提供・国家文物局)

この仏頭は縦33.7センチメートル、横30.4センチ、高さ44.5センチ、重さ55.5キログラム。科学技術調査による測定分析の結果、材料には主に石英と方解石が使用され、天竜山の岩体の特徴と一致しており、像内部の一致性は高く、目立ったひび割れはみられなかった。頭頂部と耳には彩色の痕跡があり、仏像はもともと彩色されていたと推定される。鼻翼と鼻梁の部分には有機材料が残り、修復が行われたことが推定され、これは鼻翼の修復状況とも合致する。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年2月12日

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