就職情報サイトの智聯招聘は1日、「2021年春の就職シーズン市場状況週間報告」を発表した。それによると、今年の春の就職シーズンは前倒ししてピークを迎え、企業の65.1%が業務拡張を主な理由に求人を増やし、インターネット関連の求人が多い。北京市の競争指数は16.9で、1つのポジションの求人に対して約16.9人の応募があり、武漢市の競争指数は前年より10位上昇したという。
多くの企業が「人材獲得」のチャンスをつかもうとしている
これまで、春節(旧正月、今年は2月12日)の後は大企業が求人を集中的に打ち出し、働く人々が集中して求職するシーズンだった。今年は「今いるところで年越し」が推奨される中、企業と求職者もそれに伴って求人・求職計画を前倒しし、春節連休期間に企業が求人を出したポジションは前年同期比92.8%増加し、提出された履歴書も同68.7%増加した。
智聯招聘が企業と働く人を対象に行った調査研究のデータによると、現在、春シーズンの求人を行う企業のうち、春節前に動き出したところは45.8%に上り、春節連休期間中に動き始めたところは13.9%だった。
例年より早く求人を行った原因を訪ねたところ、企業の55.8%が「春シーズンの『人材争奪戦』で機先を制したかったから」と答え、1位だった。「人手不足が続いているから」と「重要なポジションが空席になり、急いで募集しなければならなかったから」が40%を超えて2位と3位に並んだ。また、「一部の求職者が春節前に求職活動をスタートしたのを見たから」は25.6%に上った。企業の23.3%が現場の安定・人材の引き留め政策に呼応して、春節期間にも業務を継続したほか、「今いるところで年越し」の呼びかけに応じて春節連休期間に打ち出す求人を増やした企業も11.6%に上った。
企業の65.1%「春の求人の規模を拡大」
春の求人の規模をみると、企業の65.1%が、「求人の規模は例年より拡大した」とし、「変わらない」は23.3%だった。
春の就職シーズンの規模を拡大した企業のうち、「業務の規模拡大」を理由に挙げたところは51.8%。「人材の流出が深刻で、急いで補充する必要がある」が50%。「2021年の利益に楽観的な期待をしているため、人材のストックを増やしたい」が39.3%だった。
求職者の側からみると、働く人の転職活動も例年よりも前倒しされた。27.7%が「春節前に職探しを始めた」と答え、11.7%が「春節連休期間に職探しの仲間に加わった」と答えた。
春節連休期間には、今年の大学卒業生の人数が前年同期比118.9%増加し、全体の増加率を大幅に上回った。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年3月3日