求人プラットフォームのBOSS直聘研究院が25日に発表した報告書「2021年春節業務再開第1週雇用情勢観察」によると、2021年の春節(旧正月、今年は2月12日)後の業務再開第1週には、市場で求人が急速に増加し、新型コロナウイルス感染症発生前の20年同期に比べて124%増加し、提示された給与額は平均8027元(約13万円)に達した。中国新聞社が伝えた。
同報告書によると、21年雇用市場は需要も供給も旺盛で力強さをみせている。人材サイドでは、ホワイトカラー、ブルーカラー、大学生の動きが活発で数も倍増し、企業サイドでは、求人するポジションのタイプも数も大幅に増加し、特に昨年の感染症期間に大きな影響を受けた観光、飲食、商業貿易などの業界と中小規模・零細企業が好調だった。
同研究院の常濛院長は、「過ぎ去った2020年には、マクロ環境に大きな不確実性が存在し、雇用市場には『人材側も企業側もともに様子見』の状況が出現し、情勢が一層明らかになるにつれ、2021年は人材側の転職ニーズと企業側の求人ニーズがともに爆発期を迎えた。中国国内で感染症対策が達成した成果を受けて、21年春の雇用市場は昨年の市場で抑圧されたニーズを受け止め、『埋め合わせ的求職・求人』現象が起きている」との見方を示した。
20年の春節後、従業員100人以下の小規模・零細企業の求人は大幅に落ち込んだ。しかし21年春節後の第1週から状況が大きく変わった。同研究院のデータによると、小規模・零細企業は春節後に求人を出し、求人全体に占める割合が56%に達し、非常に旺盛な求人ニーズをみせる。
プラットフォームのデータによれば、春節後第1週には、従業員100人以下の小規模・零細企業のうち、インターネット、生活サービス、教育研修の3大業界が求人に占める割合が最も高い。さらに細分化された業界をみると、20年に感染症の影響を非常に大きく受けた業界のうち、飲食業界は完全に回復して求人ニーズが前年同期比155%も増加し、ホテル業と広告・メディア業が春節特需のけん引により、求人ニーズもそれぞれ130%、89%増加した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年2月26日