このほどショッピングイベント「618」に関する報告書「2021年618国産品新消費インサイト報告」が発表された。それによると、インターネットがもつユーザーの便利さという優位性により、国産品や国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)が新たな活気を見せている。スマートホーム、飲料品、おやつなどがユーザーの特に注目する品目で、Z世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)の若者が国潮の新消費をリードする駆動力の中核になった。
同報告はユーザーの分布について、総合データと調査対象者の年齢、地域、既婚・未婚、子どもの有無、消費レベル、ブランドに対する理念、製品に対する嗜好などさまざまな特徴から検討と分析を行い、国産品の3大主力消費層をスクリーニングした。その結果、国産ブランドを選び抜く人、スマート国産品を暮らしに取り入れている人、大国の自信にあふれた新時代の若者の3タイプが国産品をよく購入していることがわかった。
このうち国産ブランドを選び抜く人の特徴はものを見る目が確かで、欠点を見つけるのがうまく、新米パパ・ママと複数の子どものいる家庭が中心ということだ。新型コロナウイルス感染症の後で消費理念は品質の保証を基礎としつつコストパフォーマンスにより注目する方向へ向かい、ブランドの質を非常に重視し、買う量は少ないが選りすぐりの商品を買う。教育レベルと収入が高く、住宅や自動車の保有率が高く、見識が高く経験が多く、仕事が安定し、硬直的需要による消費力が高く、ショッピングに関して成熟した精神状態にある。またトレンド好きのパパ・ママは興味の幅が広く、国産の優れたブランド品と認めれば人気商品を購入する。複数の子どものいる家庭は買いだめの「隠れたチャンピオン」で、質の高い国産品ブランドを最もよく利用する層だ。
スマート国産品を暮らしに取り入れている人は主に都市のホワイトカラーと都市・農村部の若者で、家庭の負担がそれほど大きくない、収入が安定している、自分らしい生活を送ることを愛する、教育レベルと収入が高い、独身者が中心という特徴がある。国産品に対し、価格、品質、信頼できるルートかに注目するだけでなく、口コミ、文化、パッケージデザインなども国産品のもつ独特の魅力のカギだ。この層は飲料品・おやつ、スマートホーム用品を購入することで暮らしの細々した負担を軽減し、女性は特にブランドと購入者の見せびらかしに注目し、男性は価格と真贋により注目する。
大国の自信にあふれた新時代の若者は1995年から2009年の間に生まれたZ世代だ。生まれ育った家庭は相対的に条件が整い、独自の経済力があり、インターネット利用レベルが高く、ネット空間が不可欠だ。この層は国産品を好み、価格、品質、信頼性のほか、口コミ、文化的な厚み、美しい外見にも注目する。新トレンドの飲食品、服飾品、スマートハードウェアを好み、多くの国潮ブランドの人気を極限まで押し上げる。うち女性は服飾品、化粧品をより好み、男性は携帯電話、トレンドの玩具をより好む。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年7月2日