最近、カツラを購入する若者がますます多くなり、一部の人にとってカツラは今やファッションだ。カツラ市場は非常に大きなポテンシャルを秘め、多くの企業がそこに商機を見る。中国中央テレビが伝えた。
上海豫園の商業圏にある100年の歴史をもつカツラ店の店員によると、「カツラには主に全カツラと部分カツラの2タイプがあり、毛の材質には人毛と人工毛がある。人毛カツラの価格は1千元(1元は約17.2円)から数万元と幅がある」という。取材した際、店で年配の顧客数人がカツラを試していた。夏になると軽くて通気性のいいカツラを選ぶという。
上海のビジネスグループの何宇棟社長補佐は、「カツラのもともとのターゲットは基本的に50歳から60歳だったが、今では30歳以上の一部の若者世代も加わり、割合は30%前後に達した」と述べた。
ここ数年、「顔面偏差値経済」が急速に発展し、カツラ製品の市場規模が拡大を続ける。関連データを見ると、カツラ市場は6年連続で20%を超える成長率を保ち、2023年の市場規模は144億3千万元に達する見込みだ。カツラ産業の高度成長により、卸売企業とメーカーの中には商品が完売したところもある。
上海のカツラ卸売市場を取材したところ、価格は数十元から1千元以上とまちまちだった。卸価格は大幅に上昇したが、上海の多くの商業施設ではカツラはブランド直営店で売られていることが多く、価格は前年同期比10%前後の上昇となっている。一部の手作業による「総手植え」人毛カツラは品切れ状態になり、工場の中には来年4月まで予約でいっぱいのところもあるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年7月2日