ぜいたく品報告2021 「自己表現」を重視する若者

人民網日本語版 2021年06月16日16:54

2020年には新型コロナウイルス感染症が発生して経済に重大な影響を与えたが、中国のぜいたく品市場は第1四半期(1-3月)に低迷した後で急速に回復し、最終的に高度成長を達成した。

広報会社ルーダー・フィンと市場調査会社の精確市場研究センターがこのほど共同で発表した「中国ぜいたく品報告2021」によると、大陸部の回答者の36%と香港地区の回答者の31%が、「20年のぜいたく品消費は前年に続き予定の支出額を上回った」と答えた。このうち三線以下の都市の回答者の割合が41%にも達して、中小都市の購買力の力強さを改めて示した。同時に、大陸部の19%、香港地区の37%が、「昨年の購入額は予定の支出額を下回った」と答えた。一方で、大陸部の12%、香港地区の21%が、「感染症発生以来、中古のぜいたく品をより多く購入するようになった」と答えた。全体として、大陸部回答者がより楽観的な消費への信頼感を示したと言える。

感染症で海外旅行が制限されたため、大陸部消費者は海外で予定していたショッピングの場所を国内に移し、上海、北京、広州、深セン、三亜が大陸部の5大ぜいたく品ショッピング都市になった。

オンラインショッピングプラットフォームの選択では、ブランドの公式サイトが香港地区で引き続きトップに立ったと同時に、大陸部でも徐々に割合が上昇し、今では最もよく利用されるオンラインショッピングプラットフォームとなり、利用率は54%に達した。またぜいたく品ブランドが自社で運営するEC業務に対し、消費者の注目がますます高まっている。

海南省の開放型経済の発展に後押しされて、海南の免税店は消費者がショッピングする場所として急速に台頭した。三亜の勢いは今や二線都市、三線都市、それ以下の都市をしのぎ、国内5大ぜいたく品ショッピング都市の一角を占めるようになった。

同報告の調査研究サンプルは大陸部と香港地区の消費者2千人で、内訳は大陸部の異なる都市が1500人、香港地区が500人となっている。平均世帯年収は大陸部回答者が143万5千元(約2470万円)、香港地区回答者が100万9千香港ドル(約1430万円)だった。調査は今年1月に行われた。

回答者の多くが「持続可能な製品にお金を使いたい」

同報告によると、大陸部回答者の84%と香港地区回答者の63%が、「持続可能な発展の重要性を認識している」と答えた。同時に、大陸部の85%、香港地区の62%が、「ぜいたく品ブランドは持続可能な発展を奨励する上で重要な役割を担うべき」と考えていた。低汚染またはゼロ汚染の製造技術と倫理的・道徳的な原材料の調達が、回答者が最も関心を寄せた持続可能性に関する主張だ。一方、最も重要度が低かったのは毛皮を使用しないことだった。

回答者の約9割が、「社会・環境の持続的発展に対するぜいたく品の実践を支援するためにより多くのお金を使いたい」と答えた。このうち、「支出を今より5-10%増やしたい」が一番多く30%を超えた。持続可能な発展のために何もしないブランドに対しては、大陸部の92%、香港地区の81%が、「そのブランドの製品の購入を減らすかやめる」とした。

若い消費者は独自の理念と行動

現在21-25歳の消費者が今ではぜいたく品消費の重要な担い手で、彼らの消費理念と消費行動は年齢が上の消費者とでは多くの違いがある。ぜいたく品を購入する理由について、同世代の1位は年長者と同じく「生活の質を高めるため」で52%だった。「自分を表現するため」は年長者より多い38%に達し、「自分の品を示すため」はより少なく33%にとどまった。またテレビを通じてぜいたく品情報をキャッチする人は最も少なく、6%しかいなかった。高級レストランや高級志向の旅行では、年長者よりもKOL(キーオピニオンリーダー)のアドバイスに従うことが多い。スターに対しては、「香港・台湾地区のスターが好き」の割合が年長者より明らかに低く、「日本・韓国・米国のスターが好き」の割合は明らかに高かった。同世代は感染症以降、中古のぜいたく品を購入する人の割合が高くなり、年長者の割合を大きく上回った。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年6月16日

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