中国1-5月の経済「勘定書」の注目点は?

人民網日本語版 2021年06月17日16:36

今年1-5月、全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の付加価値額は前年同期比17.8%増となり、全国の固定資産投資(農家を含まない)は同15.4%増、物品輸出入額は同28.2%増だった……16日に発表された経済の「勘定書」から、新型コロナウイルス感染症の打撃を経験し、その後急速に回復し反転上昇する中国経済が、引き続き安定さの中で足下を固め、安定さの中で好転していることがわかる。

この「勘定書」を見ていると、次のような経済発展の注目点が見えてくる。

(1)経済発展の新興の原動力が拡大を続けた。イノベーションが駆動する発展戦略を実施した成果が引き続き顕在化し、ハイテク産業が発展した。

5月の一定規模以上のハイテク製造業の付加価値額の2年間(2019年と2020年)の平均増加率は13.1%で、工業全体の増加率を明らかに上回った。1-5月のハイテク産業の投資額の2年間の平均増加率は13.2%で、投資全体の増加率を上回った。

(2)新業態が急速に発展した。プラットフォーム経済、オンライン小売、オンライン教育が引き続き活発だった。

1-5月には、実物商品のオンライン小売額の2年間の平均増加率が15.6%となり、社会消費財小売総額全体の増加率を明らかに上回った。このうち買い換え需要による商品売り上げの増加率が高かった。5月には文化・オフィス用品類の商品小売額の2年間の平均増加率が7.4%となり4月の同増加率を0.8ポイント上回り、スポーツ・娯楽用品類の2年間の平均増加率が19.6%で4月の同増加率を2.2ポイント上回った。

(3)市場の活力が安定的に高まった。ビジネス環境が改善されるのに伴って、減税・費用削減の効果が顕在化し、企業の収益と予測が上向き続けた。

統計データによると、1-4月の一定規模以上の工業企業の利益は前年同期より1.06倍増加し、2年間の平均増加率は22.3%だった。一定規模以上のサービス業の利益は前年同期より3.3倍増加した。5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51%に達し、非製造業景況指数は55.2%となり、引き続き景気・不景気の分岐点の50%を上回り、企業の予測も好調だった。

国家統計局の付凌暉報道官は、「中国の産業の基礎がしっかりしており、産業システムが整備され、人口ボーナスが知的資本のボーナスへとレベルアップしつつあり、中国経済の長期的に上向くファンダメンタルズは変わっていない。将来は、国内と国際的な2つの循環『双循環』を引き続き推進し、新たな発展構造を構築するのに伴い、中国経済は引き続き好調な発展情勢を維持するだろう」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年6月17日

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