中国石油化工集団が23日に明らかにしたところによると、同社の重慶市にある支社で初めてとなる水素ステーション「半山環道総合エネルギーステーション」がこのほど完成した。これは中国初の水素地下貯蔵施設の技術を応用した水素ステーションで、1日あたりの水素供給量は1千キログラムに達する。同市初の水素エネルギーモデル路線バス及び市内物流車両を対象とする水素供給サービスを提供し、同市の水素エネルギー産業の発展を後押しするという。中国新聞社が伝えた。
水素地下貯蔵施設とは、地下150メートル前後の深い場所で、専用の資材を使用して建造された水素の地下貯蔵施設であり、安全性が高く、敷地面積が小さいなどの特徴があり、その敷地面積は現在一般的に使用されている地上の貯蔵施設の10分の1で済む。同集団は貯蔵施設のコア技術について独自の知的財産権を有しており、今後のステーションの配置・建設・改善にとってモデル的役割を果たすことになる。
重慶市九竜坡区竜門陣大道に位置する同ステーションは、敷地面積4千平方メートルで、水素の供給だけでなく、ガス供給、充電、ガス関連サービスなどさまざまなサービスを提供し、1日あたり水素自動車100台の水素ニーズに応えることができる。同集団は第14次五カ年計画期間中、重慶で水素ステーションを30ヶ所建設する計画だ。
同集団は第14次五カ年計画期間に水素ステーションを1千ヶ所、充電・バッテリー交換ステーションを5千ヶ所、分散式太陽光発電ステーションを7千ヶ所、それぞれ配置する計画だ。現在、水素エネルギーの年間生産能力は350万トン以上で、全国の水素生産量の14%前後を占め、これまでに広東省、上海市、浙江省、広西壮(チワン)族自治区、貴州省、海南省など14省・区・市に供給ステーションが21ヶ所建設され、広東、上海、浙江省などに累計700トンを超える水素を提供した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年8月25日