陝西科技大学先端科学・技術移転研究院の許並社教授が率いる環境機能ナノ材料研究グループが4年前に、生物模倣合成技術を駆使して作り出した無味、透明の液体を建築物の外壁に吹き付けると、大気中の揮発性有機物やアンモニア、オゾンを継続的、かつ効果的に分解し、窒素酸化物や硫黄酸化物を酸化させ、固定し、PM2.5の二次生成を抑制することができる。科技日報が伝えた。
山西省や陝西省、山東省、河北省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区などの20以上の県・市・区の建築物の外壁合わせて700平方メートル以上に吹き付けた結果、この全周波数光触媒と低温熱触媒が共に作用する多元金属/金属酸化物ナノ結晶複合ハイドロゾルは、大気汚染物質などが特定の排気筒を通らずに排出される「無組織排出」の大気汚染物質の末端処理という世界的な難題を解決した。これを活用することで、地域の大気質の総合指数改善率が10-30%に達することを可能にしている。現在、関連の契約額はすでに2億元(1元は約17.9円)に達しているという。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年10月26日