中原人工知能(AI)計算センターがこのほど、河南省許昌市で正式にリリースされた。これは中国初の完全に独自に制御できる全フラッシュメモリの、グリーンで低炭素なAI計算センターで、計画中の計算能力は300Pにものぼる。科技日報が伝えた。
同センターは許昌市中原電気谷黄河鯤鵬テクノロジーイノベーション拠点に位置し、1期・100Pの計算力は構築済みで、河南省のAI産業に計算力を供給し、スマート製造、スマート農業、スマートコネクテッドカー、スマート電力などに効果的に貢献する見込みだ。
湖北省や陝西省などの省及び大連市や南京市などの都市が建設中または準備中のAI計算センターと比べると、中原AI計算センターには次の3つの特色がある。(1)独自制御が可能。同計算センター全体の計算、ネットワーク、ストレージ、管理ソフトウェアのすべてが国産化されており、情報安全が制御可能だ。(2)技術がトップレベル。同計算センターは世界最速のAIトレーニングクラスター「Atlas 900」を採用。これまでの世界記録より10秒速く、世界ランキング2位を15%上回る。優れた計算力はスマート製造、スマート農業、自動運転、都市ガバナンスなどの科学研究とビジネスイノベーションに広く応用できる。(3)グリーンで低炭素。全フラッシュメモリデータセンターを構築しており、その他のタイプのストレージ装置と比べ電力消費量を70%削減。ストレージ効率は35%向上し、占有面積を50%減らし、データセンターの総コストを30%削減。同計算センター全体が全フラッシュメモリを使用し、CO2排出量を2500万トン削減する。同時に太陽光発電と同計算センターの自然な相互補完を利用し、同計算センターと再生可能エネルギーを融合して建設する。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年10月27日