私たちのすぐ側にあるAI、その最先端の進展とは?

人民網日本語版 2021年08月19日13:37

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世界人工知能(AI)大会2021がこのほど上海で開幕した。フォーラムなどのイベントが100回以上行われ、300以上の企業が参加して、AI技術のイノベーションと産業化の最先端の進展状況を展示する場になる。「経済日報」が伝えた。

今年の世界AI会議はさながら生き生きとした実験場だ。さまざまな目新しく、楽しく、実用的な技術が一堂に会し、AIが私たちのすぐ側にあることを教えてくれる。

業界の発展で人に寄与

上海では4年連続で同大会が開催され、その4年間で中国のAI産業は急速に発展した。昨年末現在、世界のAI産業の規模は前年比12.3%増の1565億ドル(約17兆1900億円)に達し、中国は同13.75%増の434億ドル(約4兆7670億円)に達して増加率で世界を上回った。グローバルAI競争の局面において、中国はすでに先頭集団に入っている。同大会のガバナンスフォーラムで発表された「世界AIイノベーション指数報告2020」でも、中国のAIイノベーション指数は米国に次ぐ2位に躍進したことが伝えられた。

百度(バイドゥ)の創業者であり、会長兼最高経営責任者(CEO)の李彦宏氏は、「AIが今後40年間の人類の発展プロセスに影響を与えることは間違いない。交通、金融、工業、エネルギー、メディアなどの業界にデジタル化による高度化の新たなアプローチや解決策をもたらし、業界の再構築さえ始まっており、ひいては人類社会の未来に影響を与えることになる。AIの価値は人に寄与し、人をサポートするところにあり、人を超越し、人に取って代わるものではない」と述べた。

AI技術がさまざまな産業にエネルギー注入

華為(ファーウェイ)の胡厚崑輪番会長は同会議でのスピーチで、「過去数年間のAIは私たちに技術と応用はキラキラしたものという感じを抱かせたが、今年の同会議ではそれほどキラキラしたものには目にかからなかったようだ」と述べた。

実際、AIはキラキラしたものではなくなったのでなく、私たちはAI技術に慣れてきたのだ。胡氏は、「AI技術がよく知られるようになり、業界に深く入り込み、十分に応用されるようになった。これはよくあるさして目を引かない変化のようだが、実はAIが有形のものから無形のものへと変わり、各業界を変える力になったことを体現している」と述べた。

AIが政務サービスと結びついたものとして、上海市の市民サービスホットライン「12345」があり、今や市民の「腹心の友」だ。胡氏は、「上海の人は、何かあれば『12345』に電話するとよく言う。反応が速く、いろいろな質問に答えてくれるからだ。その背後でAIが力を発揮していることが注目される。上海市民サービスホットライン『12345』は最近AI技術を導入し、それには自動通知、音声・意味識別、さらには感情の感知が含まれていた。以前は通知を1件送るのに数分かかっていたのが、今は数秒でできるようになった」と述べた。

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