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スマートな冬季五輪会場・五棵松体育館 北京市

人民網日本語版 2021年11月10日15:21

「EXPERIENCE北京」アイスホッケー国内テストイベントが7日から10日にかけて、北京五棵松体育館で行われる。北京冬季五輪のアイスホッケーの会場となる五棵松体育館の随所では様々なハイテクを目にすることができる。人民網が伝えた。

多次元の観戦体験の効果は抜群

五棵松体育館に足を踏み入れると競技場内には60台のカメラが180度環状ディスプレイの下に取り付けられているのを目にすることができる。また座席の間にも球形のカメラが3台取り付けられている。この「多次元観戦体験・VR生中継技術」と呼ばれるプロジェクトは、五棵松体育館の「EXPERIENCE北京」アイスホッケー国内テストイベントであるテック冬季五輪プロジェクトの一つだ。

会場内の環状ディスプレイの下に取り付けられているカメラ(撮影・胡雪蓉)。

五棵松体育館の中継担当者の袁穎慧氏は、「これまでのスポーツイベントの生中継の画面は、制作者が複数のカメラで撮影した画面を一つに合わせたものだ。今や5Gとインターネットの環境により、ユーザーはスマートフォンやVRヘッドセット、テレビの大画面で、フリーアングル・VR生中継を視聴できる。従来の固定的なアングル、受動的な観戦の限界を打ち破り、ユーザーの自主的な双方向型の観戦体験を実現した」と説明している。

情報によると、会場内に取り付けられている60台のカメラは5G+8K技術を、VRカメラは11Kを採用しており、会場内のイベントを全面的に撮影する。会場の観客はQRコードをスキャンしそのアプリをダウンロードするだけで、180度のフリーアングルの観戦と没入型生中継を体験できる。リアルタイムで素晴らしい瞬間を目にすることで、スポーツイベントがもたらす視覚の祭典を楽しむことができる。

ハイテクで新型コロナ感染予防をサポート

会場内には、高さ140センチメートルの噴霧型消毒ロボットが置かれており、その1分間の消毒面積は36平方メートルに達する。噴霧型消毒ロボットと共に、紫外線消毒ロボットも目にすることができる。これらは科学技術部(省)国家重点研究開発計画冬季五輪重点特別プロジェクトから資金援助を受けたプロジェクト成果となっている。技術者の蘇春林氏は、「噴霧型消毒ロボットは開放的なスペースで消毒を行い、紫外線消毒ロボットは密閉されたエリアや狭い範囲の消毒の効果がより高い」と述べた。

消毒ロボット(撮影・胡雪蓉)。

「こんにちは、マスク着用をお願いします」と音声で注意を促すのは作業中の巡回点検ロボット「小白」。マスクを着用していない人を見つけると、自動的に近づき、相手が着用するまで音声で注意を促す。またこのロボットの頭には非接触型消毒設備が取り付けられているため、その赤外線感知部位に手をかざすだけで消毒液が自動的に噴射され、手を消毒することができる。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年11月10日

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