日差しが燦燦と降りそそぐ北京市中関村延慶園内に、先ごろ緑と白、オレンジの3色がデザインされた真新しい車体の水素エネルギーバス30台がずらりと並び、人々の注目を集めていた。科技日報が伝えた。
水素動力(北京)科技サービス有限公司(以下、「同社」)の職員は、「水素エネルギーバスは100キロメートルの走行で二酸化炭素(CO2)排出量を70キログラム削減できる。これは樹木14本の1日の吸収量、もしくは成人の約50日の排出量に相当する。真のゼロエミッションとゼロ汚染を実現できる」と説明する。
情報によると、同社の水素エネルギーバスは今月1日より正式に冬季五輪延慶競技エリア中心エリアで試験運転を開始する。試験運転路線の始点は延慶市街地で、終点は国家アルペンスキーセンターの全長38キロメートル。各バスは新型コロナ感染予防・抑制の要求に基づき、乗客を定員の半数のみとする。冬季五輪サポート人員が約20人このバスに乗って移動することができる。
説明によると、水素エネルギーバスが搭載するのは中国が独自に製造した「氫騰」シリーズ燃料電池で、氷点下30度の低温でも起動することができる。設計上の時速は100キロメートル、水素のみでの航続距離は約450キロメートル。低温や登坂などの道路状況及びシーンに対応し、北方都市の寒冷時の低温運行要求を満たしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月11日