「スマホアプリ恐怖症」で「デジタルミニマリズム」を試す若者たち

人民網日本語版 2021年09月18日15:56

1日のスマホ使用時間が平均10時間以上だったという鍾寧さんは、スマホを見ると嫌悪感を感じるようになり、さらにはスマホとの新たな付き合い方を探すようになった。最近1ヶ月間、「デジタルミニマリズム」を試してみた鍾さんは、自分にプラスの変化が生じていることに気づいた。中国青年報が伝えた。

コミュニティサイト・豆瓣網では、「デジタルミニマリズム」をテーマとしたグループが立ち上がっており、すでに1万3700人以上が加入している。

「断片化する時間」

鍾寧さん(34歳、女性)は、武漢のある文化・メディア会社でニューメディアの編集者をしている。鍾さんは毎朝起きるとまず微信(WeChat)を開き、朝に何か注目のニュースや話題がないかチェックするのが習慣だった。寝る前にも、仕事関係のグループチャットやソーシャル機能「朋友圏(モーメンツ)」を必ずチェック。「重要な情報をもらしてしまうといけない」からだ。鍾さんはある時、こんな風に1日を過ごすとかなり精力を使い、「時間が断片化している」ことに気づいた。鍾さんは「自分がスマホの中に閉じ込められてしまった」ように感じたという。

豆瓣に「デジタルミニマリスト」と「デジタルミニマリズム生活」という2つのグループがあるのを見つけて、鍾さんはようやく慰めと希望を見いだした。グループのメンバーは若いオフィスワーカーや現役大学生がメイン。メンバーらの書き込みによると、最も悩まされているアプリは微信がトップ、次がショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」、微博(ウェイボー)、豆瓣、Q&Aサイトの知乎、ショッピング・交流プラットフォームの小紅書などだった。

ミニマリズムを実践する方法としては、多くのメンバーが「アンインストール」を提案したが、すぐに「それじゃダメだった」とのレスポンスがあった。パソコンならスマホのようにいつでもどこでもログインできないからという理由で、パソコンでの使用を提案する人もいた。しかし、これに対しては、「表面的なことだけ直して根本を変えないのでは意味がない」と反対する意見が出た。「心の中に使いたいという気持ちがありさえすれば、またスマホにインストールしてしまう」というのがその理由だ。

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