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靴下を履きながら寝ると睡眠効果がアップ

人民網日本語版 2021年11月08日09:43

両足の体温と睡眠の質の間に高い相関性があることをご存知だろうか。科学研究により、靴下を履いて寝ることで15分早めに眠りにつけ、夜目を覚ます回数も大幅に減少することが証明されている。韓国の研究者は小規模な研究により、特殊な「靴下」を履くことで眠りにつく過程を速めるだけでなく、全体的な睡眠時間を平均で30分増やし、夜目を覚ます回数を半減させることができることを発見した。中国婦女報が伝えた。

そのわけを理解するためには、まず深部体温と睡眠の関係を把握する必要がある。日中の人体の平均的な体温は37℃だが、夜の6−7時間の睡眠中に深部体温は1.2℃低下する。一方で、深部体温の緩やかな低下は、眠りにつき睡眠を保つという複雑な神経生物学的行為の鍵となる部分だ。深部体温が速く低下するほど、すぐに眠りにつける。

体の体温調節の方法の一つは皮膚の血管を通して行うことだ。体が熱すぎると脳が判断すると血管を拡張し、温かい血液を体の中心からその他の部位に再分配することで冷やす。体が冷たすぎる場合、脳は逆の反応信号を送り、血液の皮膚の表面への流れを制限する(血管収縮)。

手のひらと足の裏は体の最も効果的な放熱器だ。これはその他の部位の皮膚よりも滑らかで毛が生えておらず、絶縁性が低いためだ。研究によると、寝る前に足湯をするか靴下を履き足を温めることで血管の拡張を促進でき、裸足で冷たいまま寝るよりも深部体温をより速く下げられる。

科学者は、靴下を履くことも神経系に影響を与えられると推測している。脳の「温度調節器」は視索前野・前視床下部領域(PO/AH)にあり、この領域には温度感受性ニューロンが存在する。体の深部と四肢(足など)の間に温度差があると、このニューロンはその放電頻度を高める。これは鶏と卵の関係にやや似ている。しかし研究によると、温度感受性ニューロンの放電頻度はノンレム睡眠または深い睡眠が始まる時に上がり、目覚める前に徐々に低下する。そのため温度感受性ニューロンは眠気を催す役割を果たし、眠りにつき睡眠を維持する助けになる。従って、寝る前に足を温めることで温度感受性ニューロンの活動をさらに活発にすることができる。寝る時に靴下を履くと熱くなるのではないかと心配する人は、空気を通す天然素材の靴下を探すといいだろう。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年11月8日

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