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「中国・アフリカ経済貿易関係報告(2021)」が25日、湖南省長沙市で発表された。同報告書によると、中国は12年連続でアフリカの最大の貿易相手国の地位を守った。中国新聞社が伝えた。
同報告書は中国商務部(省)国際貿易経済協力研究院と湖南省中国・アフリカ経済貿易協力研究会が共同で編纂し、第1回中国・アフリカ経済貿易博覧会後(2019年-2020年)の中国・アフリカ経済貿易協力の進展と成果をまとめ、今後の発展動向について検討・評価と展望を行っている。同報告書は総合編、地方の対アフリカ協力編、企業の対アフリカ協力編の3つのパートに分かれており、中英2ヶ国語版がある。
同報告書によると、2019年、中国・アフリカ物品貿易輸出入額は前年同期比で2.4%増の2090億2000万ドル(1ドルは約110.7円)に達した。2020年には、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、中国・アフリカの二国間貿易総額は同10.5%減の1869億7000万ドルとなったが、中国はアフリカの最大の貿易相手国の地位を保った。
サービス貿易では、中国・アフリカ協力は新たなポテンシャルを示した。建設・輸送分野のサービス貿易が引き続き牽引的役割を果たしているほか、政府サービス、電信・コンピューター・情報サービス、保険・金融などの分野で一定の協力ポテンシャルが見られた。
ここ2年で、アフリカの外資導入額は大幅に減少する傾向にあるが、中国の対アフリカ投資は相対的に安定している。同報告書によると、2020年、中国の対アフリカ直接投資額は同9.5%増の29億6000万ドルだった。
同報告書によると、アフリカ諸国のインフラに対する需要は依然として大きく、2020年に中国がアフリカで請け負ったプロジェクト新規契約額は同21.4%増加した。また、中国は今後もアフリカに対する各分野の協力を着実に推進し、アフリカ諸国の新型コロナ対策を全力で支援し、協力の重点を健康・衛生、企業活動・生産の再開、民生改善の分野へと移していく。
同報告書は、複雑な世界環境を前にして、中国・アフリカ経済貿易協力は厳しい試練に耐え、二国間協力の強靭性を示したと指摘。今後も、中国・アフリカ双方は引き続き協力を強化していくとの見通しを示した。(編集AK)
「人民網日本語版」2021年9月26日