烏西駅から発車する中国・新疆~アフガン貨物輸送専用列車(11月20日撮影・余長江)。
支援物資と生活・生産物資1000トン以上を満載した貨物輸送専用列車が20日午後4時30分、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の烏西駅から発車した。専用列車は霍爾果斯(コルガス)口岸(通関地)から出境し、物資は鉄道とトラック輸送でアフガニスタンのマザーリシャリーフまで届けられる。この輸送には12日前後を要するとみられている。新華社が伝えた。
この列車は中国で3本目の中国・新疆~アフガン貨物輸送専用列車だ。50基の40フィートコンテナを積むこの列車は新疆から、綿入れや毛布、ナン、粉末ミルクティーなどのアフガン人の越冬に必要な生活・生産などの物資を届ける。
今回の物資を無事輸送させるため、新疆鉄道当局は税関や貨物輸送代理業者との連携を強化し、専用列車の通関に「ワンストップ」のサービスを提供した。列車が通関地に到着してからスムーズに検査を受け通関できるようにし、列車の待機時間を最大限短縮している。
烏西駅からゆっくりと発車する中国・新疆~アフガン貨物輸送専用列車(11月20日撮影・余長江)。
貨物輸送代理業務を担当する浙江鉄盟国際物流有限公司の業務責任者の馬超氏は、「人道支援物資を早急にアフガンに届けるため、当社はインターモーダル輸送の新ルートを模索した。今年6月末より、すでに貨物輸送列車で人道支援物資及びその他の生活・生産物資を累計2600トン以上輸送している」と説明した。
新疆とアフガンは隣接しているため、輸送距離が短い。中国・新疆~アフガン列車の運行開始は、人道支援物資の輸送ルートを切り開いた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月23日