貴州省貴陽市には、「ドクダミ」という名前のバンドがあり、メンバーは4人。そのうちボーカルの楊志さんと横笛奏者の楊林さんは視覚障がい者だ。メンバーは日中はマッサージ店やデリバリー配達の仕事をして、夜になると大好きな楽器を手に頻繫に集まっては、「音楽の光と夢」を追いかけている。
2018年初めにバンドを結成してからというもの、その道は決して平たんではなかった。身体障がい者にとって、「夢を追いかける」というのは「ぜいたく」なことであり、様々な現実的な理由から、辞めてしまったメンバーもいるなど、メンバーはなかなか安定せず、練習の時間や場所もなかなか固定できていない。それでも、楊志さんや楊林さん、ベーシストの彭万海さんは現在までバンドを続けてきた。彼らの夢はアルバムをリリースし、ライブを開くことで一人でも多くの人に歌声を届けることだ。目こそ見えないものの、音楽が彼らの「目」となり、四季の変化を感じさせ、この世界を「見せ」てくれているのだという。（編集KN）
「人民網日本語版」2021年12月1日
