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「2021年ネット用語トップ10」が発表 覚醒年代、ダブル負担軽減、メタバースなど

人民網日本語版 2021年12月08日14:37

中国国家語言資源モニタリング・研究センターは今月6日、「2021年ネット用語トップ10」を発表した。ランク入りしたのは上から順に、「覚醒年代」、「YYDS(神ってる。中国語「永遠的神<Yong Yuan De Shen>」の頭文字)」、「双減(ダブル負担軽減)」、「破防(ガードオファ)」、「元宇宙(メタバース)」、「絶絶子(超すげぇ)」、「躺平(寝そべり現象)」、「傷害性不高、侮辱性極強(大して傷つかないけどかなり侮辱的)」、「我看不懂、但我大受震撼(よく分からないけど、ショックを受けた)」、「強国有我(強国建設には私がいる)」だった。

今年は中国共産党創立100周年で、中国共産党が誕生し、創立される過程を描いたドラマ「覚醒年代」が大ヒットとなった。同ドラマは 初期の中国共産党員が真理を探究し、中華民族を覚醒させるために奮闘した姿を描いている。現代の青年は、革命のDNAを受け継ぎ、社会主義近代化強国の建設という重責を担っており、中国共産党創立100周年式典で青年の学生が行った「強国建設には私がいる」という誓いは、青年の責任と信念を示している。新時代は、奮闘者の時代であり、「寝そべり現象」は奮闘の過程における小休止に過ぎず、パワーを充電し、再び元気よく出発するための方法であり、現代の人々の日常生活の状態ではない。そして日々の暮らしの中で、人々を思わず「ガードオファ」させる奮闘のシーンは、引き続き人々の心を揺り動かし、感動を与え、励ましてくれるに違いない。奮闘する全ての人に敬意を示したい。また教育は、国と党の重要な計画で、中国共産党中央委員会は、中華民族の偉大な復興を実現するという戦略の先頭に立ち、学生の宿題と学習塾の負担を軽減するための「ダブル負担軽減」という重要な方針を打ち出し、学生がバランスよく、健やかに成長できるようサポートしている。2021年東京五輪開催期間中、中国のアスリートたちは、勇敢に奮闘し、射撃や水泳・飛び込み、重量挙げ、卓球といった多くの競技で素晴らしいパフォーマンスを披露し、「神ってる」という意味の「YYDS」というワードが、ネット上を埋め尽くした。そして新しいテクノロジーの概念が近年次々と登場する中、仮想空間と現実世界を融合させた「メタバース」という社会の生活形態に、多くの人が思いを馳せ、「よく分からないけど、ショックを受けた」とコメントするネットユーザーも少なくない。さらにユーモアは、ネットユーザーの日常的な交流における重要な要素であり、「がんばって、もう少しで私に追いつくよ」といった、「大して傷つかないけどかなり侮辱的」なフレーズがネットユーザーの間で人気になっている。そしてバラエティー番組においては、自分の好きな芸能人が登場すると、ファンたちは「絶了(スゴイ)」からさらにパワーアップした「絶絶子(超すげぇ)」を使って、応援するようになっている。このようにネット用語トップ10を見てみると、ネット上の言語世界を生き生きと描き出すことができる。

1、覚醒年代

中国共産党の誕生、創立の過程を振り返った初のドラマ「覚醒年代」は、中国が近代の歴史において経験した大きな変化を生き生きと再現し、中国の人民がどのように中国共産党を選んできたかを鮮明に描き出している。同ドラマは好評を博し、党史学習教育の生きた教材となっている。

2、YYDS(神ってる)

中国語「永遠的神(Yong Yuan De Shen)」の頭文字であるYYDSは、誰かをリスペクトし、崇める時に使われている。2021年東京五輪開催期間中、女子10メートルのエアライフルで楊倩選手が金メダルを獲得したり、女子高飛び込みで審査員全員が10点満点をつけて全紅嬋選手が金メダルを獲得した時、そして蘇炳添選手が男子100メートルのファイナリストとして健闘した時に、ネット上は「YYDS」というワードで埋め尽くされた。

3、双減(ダブル負担軽減)

義務教育段階にある子供たちの宿題と学習塾の負担をさらに軽減することを指す。その目標は、学校教育における授業の質とサービスの水準をさらに向上させ、より合理的な宿題を出し、放課後の学童保育サービスが子供たちのニーズを満たし、学校でよりよい学習が行えるように導き、学習塾などにおける教育内容を全面的に規範化させることとなっている。

4、破防(ガードオファ)

「ガードオファ」は元々、特殊な物理的攻撃により、相手のガードを突破したという意味のゲーム用語だった。しかし、中国のネット上では、何かに直面したり、何かの情報を見たりして、心が揺り動かされ、心理的防御線を突破された時に使われるようになっている。

5、元宇宙(メタバース)

米国のSF作家ニール・スティーブンスンの小説「スノウ・クラッシュ」に初めて登場した「メタバース」という言葉は、XR(エクステンデッド・リアリティ)やデジタルツイン、ブロックチェーンAI(人工知能)といった技術が躍進する中、形成された仮想空間と現実世界が融合するインターネットの応用と社会の生活形態を指す。現段階においては、メタバースは進化し、発展を繰り返している概念だ。Facebookは最近、社名を「Meta」に変更すると発表したが、その由来も「Metaverse」だとされている。

6、絶絶子(超すげぇ)

あるオンライン番組がきっかけで流行した言葉。その番組で、一部のファンたちが「超すげぇ」という言葉を使い、出演者を応援した。「すご過ぎる」や「素晴らしすぎる」といったように称える時によく使われている。この言葉は、ネットユーザーがネット用語に注目し、話題とするきっかけにもなった。

7、躺平(寝そべり現象)

この言葉は、人がストレスなどに直面した際も、心を乱すことなく、進んで放棄し、なんの抵抗も行わないという意味で使われている。「寝そべり主義」はまた、中国の若者にとっての一種のストレスを解消し、メンタルを調整するスタイルとなっており、環境を変えることはできないため、自分の気持ちを整理してストレスから抜け出そうとする姿となっている。一時的に「寝そべる」ことで、パワーを充電し、また元気に新しい一日を始めることができる。

8、傷害性不高、侮辱性極強(大して傷つかないけどかなり侮辱的)

ネット上に、男性2人が互いに料理を勧め合うその傍で、同じテーブルに座る女性1人が一人で飲み食いしている動画が投稿され、ネットユーザーからは、「大して傷つかないけどかなり侮辱的」というコメントが寄せられた。そこから、実質的な被害はないものの、切ない気持ちにさせられた時に、ネットユーザーがこのフレーズを使うようになった。

9、我看不懂、但我大受震撼 (よく分からないけど、ショックを受けた)

このフレーズは李安(アン・リー)監督がドキュメンタリー映画「グッバイ!ベルイマン」(2013)で、ある映画を評した時に言ったフレーズが元ネタとなっており、そこから理解はできなくても、心を大きく動かされるようなことがあった時によく使われるフレーズとなっている。

10、強国有我(強国建設には私がいる)

天安門広場で行われた中国共産党創立100周年式典で、青年の学生が「強国建設には私たちがいるので、共産党はどうぞ安心してください」という厳かな宣誓を行った。それは、青年の世代の共産党や人民に対する厳かな誓いであり、新時代における中国の青年の意気や気骨、意欲を明らかに示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年12月8日

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