北京市延慶区自然保護地管理処のパトロール員は今月4日、野鴨湖自然保護区でクロヅルに似たツル2羽を発見した。その後、科学研究モニタリング科のスタッフが現場に駆け付け、中国国家一級重点保護野生動物に指定されているタンチョウであることが確認された。延慶区でタンチョウが確認されたのはこれが初めてのことだ。北京青年網が報じた。
現時点での調査では、タンチョウ2羽は2017年以後に生まれたタンチョウで、黒竜江省斉斉哈爾(チチハル)市扎竜国家級自然保護区から飛来してきたと見られている。1羽についている識別環には「扎竜野放鳥タンチョウ」と書かれていたためで、もう1羽は野生のタンチョウと見られている。扎竜野で放鳥されたタンチョウが、野生のタンチョウとはるばる野鴨湖まで飛来してきたと見られており、詳しい状況は今後の調査が待たれる。
「国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストの絶滅危惧種に登録されているタンチョウは、きれいな水がある湿原に生息するため、湿地の環境の変化に非常に敏感な指標生物となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月6日