最近、「#発熱外来診察待ち時間定時情報発信#」がネットで話題になり、関連記事の閲覧数がのべ11億2千万件に達し、ネットユーザーからは「天津は、いいことしてるね」との声が上がる。
発熱外来51ヶ所、PCR検査機関40ヶ所、天津の政務関連の微博(ウェイボー)、アプリ、テレビチャンネルなどさまざまなメディアが、糸を絡み合わせるように緊密に連携し、毎朝6時から真夜中まで、2時間ごとに待ち時間情報を最新のものに更新し、定期的に詳しい情報を発信している。
このきっちり2時間ごとに発表される情報は、機械が設定された時間に発表しているのだろうか。
この情報の更新を担当するチームの責任者の説明によると、決まった時間に情報を提供できるようにするため、「80後(1980年代生まれ)」から「95後(1995年から1999年生まれ)」の計8人からなる「感染症情報発信チーム」が毎日3交代制で任務に就き、天津市衛生健康委員会医政処とリアルタイムで連絡を取り、毎日決まった時間に情報を発信している。2020年1月29日から現在まで700日以上、1日も休まずに続けているという。
「スマート」のように見える定時の情報発信は、実は背後で人の手によって情報を更新している。
度重なる問いかけと答えのやりとりで、それほどたくさんの交流があるわけではない。「もうすぐ」、「了解」、時間の概念は人々の心に刻まれていく。
チームメンバーの一人は、「このサービスが始まったばかりの頃は、(情報を決まった時間に発信するために)スタッフ同士で注意し合ったり、目覚まし時計をかけたりする必要があったが、だんだんと『生物時計』が出来ていって、今では時間の少し前になると、担当のスタッフは無意識に時計を見て、あと2分で情報発信だなどと確認するようになった」と振り返った。
長期間、同じ作業を繰り返していると退屈でつまらないと感じることが多いが、このサービスや取り扱うデータが人を救うことができるなら、たとえそれがたった一人でも、大いにやりがいがあると言える。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年1月19日