百度研究院は25日午後、2022年の科学技術のトレンドに関する予測を発表した。科技日報が伝えた。
百度のCTO(最高技術責任者)を務める百度研究院の王海峰院長は、「コア技術が急速に進歩し、分野を跨ぐ連結力が強化され、産業の基礎がより堅固になる人工知能(AI)技術が、イノベーションと発展をけん引する重要な力になる。不確実な時代にAIを灯火としイノベーションの道を照らし、AIを櫂とし発展の舟を漕ぐことを願う」と述べた。
今年入選した10大科学技術トレンドには、AIコア技術、学際的学科・分野を跨ぐ研究、AI産業及び社会的価値という3つのレベルが含まれた。
AIコア技術の面では、融合イノベーションの特徴がより顕著になる。
例えば、特大規模事前トレーニングモデルが、知識増強、モードを跨ぐ統一的なモデリング、複数の学習方法の共同進化のトレンドを呈するとともに、徐々に実用化される。
学際的学科・分野を跨ぐ研究の面では、AIは科学研究と技術発展の通常変数を構築した。
AIが科学研究に使用され、科学研究スタイルの変化をもたらすと予測できる。AIに基づくバイオコンピューティングが急発展を続け、基礎研究と応用シーンの協同イノベーションが新たなブレイクスルーを実現する。プライバシー保護コンピューティング技術が注目を浴び、データの価値を引き出す突破口、信頼構築のインフラになる。量子ソフト・ハード一体化プランが主流のトレンドになり、現実的な需要により量子コンピューティングと各業界の融合イノベーションが加速する。
産業及び社会的価値の面では、自動運転技術が実用化の新たな段階に進み、多元的な「自動車ロボット」が次々と登場し、技術とシーンをつなげる。AI技術と宇宙技術の融合イノベーションが、深宇宙探査をスマート化の新たな段階に推進する。人はデジタルヒューマンとロボットが共生し、リアル・バーチャル結合及びスマートインタラクション技術が生産と生活に急速に浸透する。より多くのグリーンと低炭素がAIの青写真に組み入れられ、二酸化炭素排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの目標達成をサポートする。AIがより包摂的かつ普遍的になり、価値創造志向が中小企業と社会的弱者層の需要がより注目されることを促す。
百度研究院が先端科学技術トレンドの展望を発表するのは3年連続。これより前に、デジタルヒューマンとバーチャルヒューマンが大量に出現し、「デジタル交通運営」が重要な推進力になるといった百度研究院のこれまでの予測が、すでに徐々に現実になっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年1月26日