元宵節(旧暦1月15日)に当たる2月15日、中国の有人宇宙船「神舟13号」の乗組員が、同日夜に放送されたテレビ番組「2022年元宵晩会」に宇宙から「出演」。番組の冒頭、王亜平飛行士は宇宙ステーションで、中国伝統楽器の筝で中国民謡の「茉莉花」(ジャスミンの花)を演奏した。
映像の中で、王飛行士は無重力状態ながらも座ったような姿勢を取り、筝を足の上に置いて、「茉莉花」を演奏。やわらかく響く美しい旋律で、同日夜最初の曲目となった中国伝統楽器合奏曲「斉天楽」へとつないだ。中国の宇宙ステーションから伝わる宇宙からの音楽のメッセージは、会場で披露された気持ちが奮い立つような民族楽器演奏と巧みに溶け合っていた。
実は、中国の宇宙飛行士が宇宙から公の場で大型楽器の演奏を届けるのは今回が初めて。宇宙へと飛び立つ前の取材で、王飛行士は「今回の飛行任務で、比較的大きめの楽器を持参するつもり。宇宙から中華民族の文化を伝えたい」と話していた。(編集AK)
「人民網日本語版」2022年2月16日