六中全会

調理時間は?夜勤は?宇宙飛行士が中国宇宙ステーションの快適性を説明

人民網日本語版 2021年12月20日13:16

宇宙での食事の調理時間はどれほどかかるだろうか?夜勤をする必要があるだろうか?有人宇宙船「神舟12号」の乗組員の湯洪波宇宙飛行士は17日、北京市でこれらの質問に答えた。湯洪波飛行士によると、宇宙飛行士は宇宙ステーションで30分ほどで熱々の料理を食べられる。時間があればヨーグルトを飲める。睡眠エリアのスピーカーの力を借りれば、宇宙飛行士は夜勤をする必要がなくなったという。中国新聞網が伝えた。

中共中央宣伝部は同日、中国内外の記者向けの記者会見を行った。湯飛行士はその席上で、メディアに向けて上述した状況を説明した。

中国有人宇宙飛行宇宙ステーションシステムサブチーフデザイナーで、航天科技集団宇宙技術研究院研究員の柏林厚氏は席上で、「有人宇宙船の設計は人間中心で、快適な設計はその重要な内容の一つだ」と述べた。

柏氏は、現在のコアモジュール「天和」の快適性に関する内容を紹介した。(1)先進的な情報技術を駆使し、宇宙飛行士の軌道上での生活と仕事の利便性を高めた。例えばスマートホームがあり、宇宙飛行士はスマホアプリによりコアモジュール内の照明やキッチン設備などをコントロールできる。(2)科学研究者は研究開発する際に、コアモジュールの内装にこだわりを見せた。モジュール内は明るく広々としており、宇宙飛行士がより快適に仕事をこなせる。(3)音響・光電システムを搭載し、宇宙飛行士は地上の人と同じく正常に休憩でき、夜勤をする必要がない。(4)宇宙・地上一体化ネットワークシステムを構築し、宇宙飛行士は軌道上でもインターネットを利用し、家族とビデオ通話をすることができる。

湯飛行士は科学研究者が内装した「家」に非常に満足している。湯飛行士は、「宇宙飛行士が食事を準備するのにかつては約1時間かかっていたが、今は30分ほどで熱々の食事と熱々のスープを飲めるようになった。時間があればヨーグルトも飲める。睡眠の面では、以前の宇宙飛行士は夜勤をする必要があった。これは宇宙に不確実性があるからだったが、今や宇宙飛行士は安心して眠れるようになった」と述べた。

湯飛行士はまた、「睡眠エリアにはスピーカーがある。これは音楽を聞くためのものではなく、システムと接続している。何かあればアラーム情報が宇宙飛行士のすべての睡眠エリアに送られる。スマートホームの面では、宇宙飛行士はスマホでキッチンの電子レンジや熱風ヒーターをコントロールし、事前に食品を入れておき予約することができる」と続けた。

宇宙ステーションの全体的な体験について、湯飛行士は、「最初の印象としては非常に広いと感じた。軌道上では当時、宇宙貨物船『天舟』、コアモジュール『天和』、有人宇宙船の3つがつながっており、全長が30メートル以上あった。宇宙ステーションの中をフワフワ浮遊するとき、宇宙ステーションを飛び回ると形容できる」とした。

湯飛行士はさらに、「また、室内環境の快適設計により、内部の全体的な色調が統一されており、照明も複数の種類があった。すべての睡眠エリアに窓があった。人類が生存する地球を向いている窓があれば、満天の星空を向いている窓もある。全景を一望に収めることができ、非常に美しかった」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年12月20日

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