このほど値上げを行ったスターバックスが、今月16日に微博(ウェイボー)の人気検索ワードランキング上位に登場した。中新経緯が伝えた。
今回の値上げはどの商品も1-2元(1元は約18.2円)ほどだ。例えばアイスのカフェアメリカーノをトールサイズで頼んだ場合、これまでは28元だったのが2元値上がりして30元になった。
ユーザーの多くは、「値上げ幅は大したことはないが、内心ではものすごく抵抗がある」という。中には、「値上げ幅は受け入れ可能なレベル」とするユーザーもいる。
スタバのケビン・ジョンソン総裁兼最高経営責任者(CEO)は22年第1四半期(22年1月2日まで)決算の発表後、「2022年は今回だけでなく、あと何回か値上げをする可能性がある」と述べた。
スタバの同期の業績報告によると、現在、中国の店舗は5557店に上るが、客単価が9%減少し、取引額が6%減少し、同期の中国市場の既存店売上高は14%減少したという。
スタバは価格を急速に引き上げる一方で、企業イメージが低下を続けている。21年12月、江蘇省無錫市にある2店舗で原料配合表のラベルを改ざんしたり、期限切れ材料を使用したりしていることが発覚した。スタバはこの2店の閉店という措置を取ったが、監督管理当局がその後行った一斉調査の結果、同市内の他の82店でスタッフが帽子をかぶっていない、ドリンクやフードを準備するエリアに乱雑に物が置かれている、消毒の記録がきちんと行われていないなど15の問題があることがわかった。
1999年に中国市場に進出したスタバにとって、中国市場は発展ペースが最も速く、規模が最も大きな海外市場だ。
しかしスタバの中国市場での発展に陰りが見られるようになったのと対照的に、中国現地コーヒーブランドの瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)は好調で、21年第3四半期の報告によると店舗数が5671店に達し、スタバの最新の店舗数を上回った。瑞幸の郭謹一CEOは15日に送信した社内メールで、「瑞幸珈琲の1月の新規出店は約360店で、単月の出店数の記録を更新した」と明かした。
このほかにも、マックカフェ、M Stand(Mスタンド)、Manner Coffee(マナーコーヒー)、Tim Hortons(ティムホートンズ)など数多くのコーヒーブランドがあり、じわじわとスタバの市場シェアを奪っている。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年2月17日