西蔵(チベット)自治区山南(ロカ)市浪波卡子(ナンカルツェ)県にある推瓦村は、平均標高約5070メートル、世界最高の標高にある行政村のひとつで、主に牧畜業が営まれている。標高が高く、夏が短いため、同村の牧場は、越冬のための充分な飼料を羊たちに提供することができない。その一方で、チベット語で「仙女の涙」を意味するプマユムツォ湖にある中島には、水草が生い茂っている。そのため毎年高原が最も寒い時期になると、推瓦村の牧畜民は、羊の群れを湖の中島に連れていき、寒冷期を過ごさせる。そして大地に春が戻るのを待ち、凍結した湖の氷がまだ解けきらない時期に、再び羊の群れを村へ連れ帰り、春の到来を待つ。人民網が伝えた。(編集KM)
「人民網日本語版」2022年3月16日