国家エキシビションセンター(上海)に設置された「方艙医院(臨時医療施設)」から退院する軽症患者と無症状感染者(4月14日撮影・ 丁汀 )。
上海市の国家エキシビションセンター(上海)に設置された上海最大の方艙医院(臨時医療施設)の3号館横に今月14日午前、バス十数台が列を作って並んでいた。人民日報が報じた。
午前10時になると、新型コロナウイルスの軽症患者や無症状感染者と診断されて入院し、その後、隔離を解除された第一陣の市民たちが続々と館内から出て来て、歩きながら周りの医療従事者に感謝の言葉を伝えていた。
「9日夜10時ごろにここに来て、入院してまもなく5日目。体調はほとんど問題なく、薬も飲んでいない」と話す上海市浦東区に住む女性・宋さんは、2度のPCR検査で「陰性」が確認され、退院の条件を満たし、この日退院した。
退院する人に配布される「方艙医院退院豆知識」には、隔離観察期間に着用していた服や使用していた物品をどのように処理すればいいかなどのアドバイスのほか、「退院おめでとうございます!入院期間中の協力とサポートに感謝します!」というメッセージも添えられていた。
宋さんは、「施設の医療従事者はとても大変。一旦防護服を着たら長時間脱ぐことができず、水も飲めないので本当に大変だと思う。とても感謝している」と話した。
小学4年の息子と一緒に方艙医院で隔離医学観察を受けていた別の女性・王さんは、「ここ数日、息子はずっとオンライン授業を受けていた。毎日勉強したり、読書したり、時々ゲームしたりと、充実していた。帰宅後は息子と一緒に運動して、体力づくりをしたい」と話していた。
上海集中隔離施設医療治療グループの陳爾真グループ長はこの日、国家エキシビションセンターに出向き、集中隔離医学観察を解除された市民322人を見送った。陳グループ長によると、今回隔離解除された市民の入院期間は短く、約5日間で退院基準を満たした。方艙医院は、退院後の健康管理を行うことができるよう、一人ひとりにアドバイスを伝えている。
上海市は新国際博覧センターや上海万博エキシビション&コンベンションセンター、崇明区花博園復興館、臨港地区、長興島、国家エキシビションセンター(上海)の6ヶ所に市級の「方艙医院」を設置している。今月13日24時の時点で、6ヶ所には感染者5万6526人が入院している。収容された感染者は累計で7万9983人に達した。
数多くの医療従事者と運営保障チームの思いやりに満ちた看護を受けて、入院している感染者のPCR検査が次々と「陰性」になり、集中隔離解除の基準を満たし、ここ2日間で2万人以上が退院している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年4月15日