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中国全土で「冬モード」突入が加速 着々と進む集中暖房供給準備作業

人民網日本語版 2022年11月08日15:08

今月7日、二十四節気の19番目「立冬」を迎え、中国各地は加速しながら「冬」モード突入にしている。また、3年連続でラニーニャ現象が生じると見られており、その影響が注目を集めている。寒気が現在、中国北方エリアに襲来しており、多くの地域で集中暖房供給が日程に組み込まれている。中国新聞網が報じた。

11月は寒気が5回襲来へ

中国気象局は7日に開いた記者会見で、10日から13日にかけて、やや強めの寒気が中国に襲来し、北方エリアほとんどの地域で5.5―13.8m/sの北風が吹き、中東部のほとんどの地域の気温が4-8度下がり、一部の地域では気温の下がり幅が約10度になる予想であることを明らかにした。今月、中国では5回の寒気の襲来があると予想されている。

寒気の影響を受け、霜・凍結ラインがさらに南下し、15日早朝には河南省北部や山東省の一部の地域で霜が降ったり、気温が氷点下になったりする可能性がある。

最新のモニタリングによると、10月の時点で、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より低くなりその状態が1年程度続く「ラニーニャ現象」が続いており、2022‐23年の冬シーズンも続く見込みだ。

中国国家気候センターの肖潺副主任によると、今回の「ラニーニャ現象」は2020年春の後に太平洋赤道域の水温が下がって以降、2020年夏から2021年春や2021年秋から2022年初夏にかけて水温が平年より高くなり、今年の秋も3年連続でその状態が続くと見られているとしている。そのため、「トリプル」ラニーニャ現象と呼ばれている。ただ、肖副主任は、「ラニーニャ現象は、中国では秋から冬にかけての気候に影響を与える要素の一つに過ぎず、それを恐れる必要はない」との見方を示す。

気象当局は、今シーズンの冬、中国に影響を与える寒気は全体的に見てそれほど強くなく、内蒙古(内モンゴル)自治区東部や西部、東北エリアの北部、華南エリアの大部分、西南エリアの東・南部、西北エリアの中・東部では気温が平年より低くなるのを除いて、他の地域の気温は平年並みか、平年より高くなると予想している。

天候次第で集中暖房供給前倒しも

中国の北方エリアでは11月になると集中暖房の供給が始まる。西蔵(チベット)自治区拉薩(ラサ)市や吉林省延吉市などでは次々と供給が始まっている。北京市城市管理委員会によると、同市では今月7日から集中暖房のテスト供給が始まった。

集中暖房の供給を前倒しで始めるかに関して、中国国家気象センターの方翔副主任は、「各地が関連の基準を制定している。通常、5日連続の平均気温を参考にする。北京市を例にすると、5日連続で平均気温が5度以下になったり、大雪といった住民の生活や寒さ対策に大きな影響を及ぼす天気となったりした場合、前倒しで供給できることになっている」と説明する。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年11月8日

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