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ラニーニャ現象が冬を通して継続か 今年は厳冬?暖冬?

人民網日本語版 2022年10月13日10:11

ラニーニャ現象は天候に様々な影響を及ぼす重要な要素の一つだ。中国国家気候センターの最新のモニタリング結果によると、太平洋赤道域東部の海水温が低下する「ラニーニャ現象」が今シーズンの冬季を通じて続く見込みだ。中国新聞網が報じた。

今シーズンは「厳冬」または「暖冬」となるのかという点について、中国気象局の関係者は、「現時点では予測を発表できない」としている。国家気候センターは10月下旬にも会議を開いて検討を行い、最新の予測やサービス情報を発表する計画という。

ラニーニャ現象が起きた年は気温が例年より低くなる傾向

世界気象機関(WMO)は今年8月、ラニーニャ現象が今後6ヶ月継続するという予測を発表した。

国家気候センターは、「ラニーニャ現象は、中国の華西エリアの秋雨、南方エリアの秋の干ばつ、北方エリアの秋の水害につながり、異常気象に大きく影響している」と説明する。

通常、ラニーニャ現象が発生した年の冬(12月から翌年2月)は、中国のほとんどの地域で気温が例年よりも低くなるという特徴がある。特に華北エリア北部、東北エリア南部、華南エリアの大部分、西南エリア東部・北部、西北エリア大部分でその傾向が強くなる。

また、ラニーニャ現象が発生した年の冬は、中国のほとんどの地域で降水量が少なくなるという特徴もある。特に東北エリア東部、長江中・下流の川沿い、西南エリア南部、新疆維吾爾(ウイグル)自治区北部といった地域でその傾向が強くなる。一方、西南エリア北部や西北エリア東部では降水量が例年より多くなる。

国家気候センターの統計によると、1951年以降、ラニーニャ現象が15回発生している。1986年以前にラニーニャ現象が発生した年は、中国では「厳冬」となっていた。しかし、世界的な温暖化が進んでいるのを背景に、1986年以降はラニーニャ現象が発生した年は「暖冬」となるケースも増えている。

また、今年の秋(9月1日から10月9日)の中国全土の平均気温は16.7度で、例年より0.6度高かった。平均降水量は70.9ミリで、例年より9.9%少なく、暖かく、乾燥しているというのが今秋の特徴だった。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年10月13日

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