技能五輪国際大会の重機メンテナンスで中国選手初の金メダル

人民網日本語版 2022年11月30日14:51

オーストリア・ザルツブルクで開催されていた第46回技能五輪国際大会(特別開催)が現地時間11月27日午後4時に閉幕した。中国を代表して出場していた浙江省寧波市出身の「00後」(2000年以降生まれ)の蒋昕樺選手が、「重機メンテナンス」職種で金メダルを獲得した。同職種で中国が金メダルを獲得するのは初めてという快挙となった。

「金メダルを獲得して、中国の国旗を肩にかけた気分は最高だった!世界に『中国の技術』を証明し、『中国の青年』の姿を見てもらうことができたからだ!」。

表彰台で中国の国旗を掲げる蒋昕樺選手。

蒋選手が出場した「重機メンテナンス」職種には、世界各国の12選手が出場した。重機の範囲は非常に広く、トラックや油圧ショベル、ブルドーザーといった一般的な重機のほか、専門的な各種採掘設備や農業機械も含まれている。今大会で、蒋選手は中国にはないリープヘル製の油圧ショベルのメンテナンス技術を披露した。

ルールでは18時間以内に、英語の説明書を見ながら、各種の問題を正確に見つけ出し、解決していかなければならないことになっている。

重機は適切にメンテナンスできていなければ、大事故の原因になりかねないため、出場選手は審判に説明しながら、一つ一つ作業していかなければならない。そのため、選手には非常に高い総合能力が求められる。

高校受験に失敗した後に開いた「技能」というもう一つの扉

2017年に高校受験に失敗した蒋選手は、普通科の高校に入学することができず、落ち込んで、一度は道に迷ってしまいそうになったものの、「技能というもう一つの扉を開いた」のだという。

そして、コツコツと努力して、重機メンテナンスの技能を身につけ、2020年末には、中国の第1回全国職業技能コンテストの重機メンテナンス部門で金メダルを獲得。最終的に中国代表として技能五輪国際大会に出場し、表彰台の一番高い所に立つこととなった。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年11月30日

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