生活ゴミをどのようにすればグリーン電力に変えるか。青海省西寧市深能湟水環保有限公司の110kV和佛湾生活ゴミ発電所が、その答えを示した。青海省初の生活ゴミ発電所として、同発電所の1日当たりのゴミ処理能力は3000トンに達し、年間発電量は4億5100万kWhにのぼる。生活ゴミの「無害化、減量化、資源化」処理を実現でき、汚染物質の排出削減、省エネ、環境改善のための積極的な役割を果たしている。科技日報が伝えた。
ゴミを電力に変える画期的な技術は、ストーカ式焼却発電方式と呼ばれるものだ。同発電所総指揮の梁涛氏は、「ゴミ倉庫に入る生活ゴミはバケットによってエリア別に積まれる。当日運ばれたゴミは通常、直接焼却に回されず、エリア別に積まれる。3−5日の発酵と浸透ろ過によりゴミの発熱量を高めてから焼却処理する。焼却中に生じる1000℃以上の高温排ガスは廃熱ボイラーの受熱面と熱交換を行い、過熱蒸気を生成する。こうした蒸気は蒸気タービンを回転させ、発電機を動かすことで電力を発生させ、発電と送電を実現する」と説明した。
作業員は発電所内のゴミ操作室で操縦桿を握りバケットを動かし、押しつぶされたゴミを指定エリアに運び、発酵させるようにした。一方で、中央制御エリアの作業員は中央制御プラットフォームにより、ゴミ焼却発電のリアルタイムモニタリングを行っていた。その傍らで、国網西寧電力供給公司の職員は、データの正確性と信頼性を保証するように、アップロードされるデータのチェック作業を行っていた。
同発電所の「スマートブレーン」としての中央制御室では、ゴミ焼却発電のプロセス全体を直観的にはっきり見ることができる。モニタリングディスプレイには生活ゴミ焼却発電の各段階の運営状況がリアルタイムで表示されていた。同時にオンラインで焼却炉内の排ガスデータをモニタリングしていた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年5月31日