5日、中関村国家自主イノベーションモデルエリア展示取引センターで行われたOS産業会議2023では、中国初のオープンソースデスクトップOS「openKylin1.0(開放麒麟1.0)」が公開された。これは中国がシステムコンポーネントを独自に選択し、OSを独自に構築する能力を持つことを示しており、川上OSリリースバージョンコミュニティへの依存度を下げ、デスクトップOSルートコミュニティ分野における中国の長期間にわたる空白を埋めた。科技日報が伝えた。
会議の現場で発表された「中国基礎ソフトウェア業界調査研究報告書」によると、中国の2022年のOS市場規模は155億1000万元(1元は約19.9円)にのぼった。中国のOS市場は10年間にわたり安定成長を保っており、複合年間成長率は6.7%に達した。国産OSはエコシステム数及びユーザーの使用体験の面で大きく向上しており、「Kylin」のエコシステム数がいち早く200万種を突破した。
KylinOSは現在まですでに行政事務、金融、通信、電力、エネルギー、交通、医療、教育などの業界で広く応用されている。一般の人々の日常生活に寄与するだけでなく、火星探査機「天問1号」、月探査機「嫦娥5号」、有人宇宙船「神舟16号」などの国の代表的な製品に用いられている。
「openKylin 1.0」バージョンはすでに20以上の中核モジュールの独自選択・構築を完了している。システム性能、互換性、音声・動画処理、テキスト読み取り・入力、ネットワーク安定性、画像表示、セキュリティなどの面の先進性とリードを保証している。中国は将来的に、デスクトップシステム重要技術で長期的に国外に依存するという現状から脱却し、すべてのユーザーが「openKylin」コミュニティバージョンに基づき自身のOSを構築できるようになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年7月6日