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チベット高原、植物の活着期の変化が明らかに

人民網日本語版 2014年09月10日14:00

中国科学院西北高原生物研究所が発表した情報によると、同研究所の趙新全氏が率いる研究チームは、1990-2006年の青蔵(チベット)高原東部の5カ所の観測地点のデータ、11種の優性植物の野外生物気候の観測データを利用し、種・科・植物被覆の分析を行い、初めて異なる水準からチベット高原の植物活着期の繰り上げに関する実測値を提供し、高原・寒冷地の湿原・草原の活着期の変化に異なる点があることを突き止めた。この研究成果は、英国科学雑誌「Biology Letters」に掲載された。中国科学報が伝えた。

世界的な気候温暖化により、多くの植物の春の活着期が繰り上げられている。近年の急速な温暖化により、チベット高原の植物の活着期に変化が生じている。しかし1990年代中頃に行われた、チベット高原の活着期の変化に関する複数の地球観測の結果には、大きな食い違いがあった。

研究チームは、1990-2006年のチベット高原東部の5カ所の観測地点のデータ、11種の優性植物の野外生物気候の観測データの分析により、種の水準では1種の植物しか活着期が繰り上げられなかったことを発見した。科の水準では、カヤツリグサ科の活着期が大幅に繰り上げられた。禾本科植物の活着期はそれほど大幅に繰り上げられなかったが、カヤツリグサ科との間に高い関連性を持っている。植物被覆の水準では、高原・寒冷地の湿地の植物の活着期だけが大幅に繰り上げられた。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年9月10日

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