2016年4月19日  
 

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音楽家・大友良英氏 中国の武侠サイレント映画に即興で伴奏 (2)

人民網日本語版 2016年04月19日10:06

金劼さんはこれを見て満足したように「国外では伴奏音楽をつけたサイレント映画はすでに歴史があるが、中国では始まったばかり。私たちは希望を抱いている。伴奏音楽は吹き替えと同じではない。伴奏音楽は映画と一定の距離を保ちつつ、しかも映画という主役の座を奪ってはいけない」と語った。この2年間、怒瀾影業と中国電影資料館が協力して展開している「沈黙の声」プロジェクトは、すでに資料館に現存するサイレント映画15作品の全てに音楽をつけている。

サイレント映画の伴奏音楽は2種類に分けられる。一つはピアノによる演奏で、ミュージシャンがサイレント映画にあわせた楽譜を準備し、上映会場では楽譜通りに演奏するだけでいい。もう一つは大友氏のような即興演奏型。「15作品の中から作品を選ぶ際、大友氏からはリズムの激しい、スピーディな作品をお願いされた」と金さんは語った。「紅侠」の上映2日目の大友氏の演奏は1日目とは全く異なるものだった。

「観客の様子を見ることができるし、彼らも私を見ることができる」と語る大友氏はまもなく60歳。95分間の演奏を終えても休む暇がない。演奏を終えるのを待ちかねていたように、CDを買おうとする映画ファンたちが何重にも彼を囲む。「今日はとても興奮した。サイレント映画には限界があるものの、その他の要素とコラボさせることで、強烈な鑑賞性をもち、その当時の様子が蘇る」と初めてサイレント映画を鑑賞したという80年代生まれの観客が魅入られたように語った。

4月21日夜には中国電影資料館で日本の弁士とコラボした国産サイレント映画の「小玩意」が公開されるという。(編集TG)

「人民網日本語版」2016年4月19日


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