「ライフ・オブ・パイ」ジャパンプレミア アン・リー監督が訪日
ジャパンプレミアで、海の上のブルーカーペットを歩くアン・リー監督と本木雅弘さん |
アカデミー賞11部門にノミネートされている「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」のアン・リー(李安)監督が訪日し、16日に東京豊洲で行われたジャパンプレミアに出席した。アン・リー監督は日本語吹き替え版のアフレコを務めた本木雅弘さんと共に、青く輝く幻想的なライトで照らされた、海の上に浮かぶ「ブルーカーペット」の上を歩いた。中国新聞網が伝えた。
2009年にアカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の主演を務めた本木雅弘さんは「アン・リー監督のファンだ」と告白。「映画の中で担当したアフレコは主人公パイが大人になったシーンのみだったのに、敬愛する監督とこんな盛大なイベントでご一緒できて大変光栄」と語った。一方、アン・リー監督も「以前から本木雅弘さんの映画に興味があった。私も本木さんのファンだ」と応えた。
海の上に用意されたブルーカーペットで本木雅弘と歩くという映画配給会社の演出に対して、アン・リー監督は「海の上の映画ということで、大変創意工夫にあふれた演出だ。ただ少し寒いね」と述べた。
プレミアの舞台あいさつでは、日本の人気子役のしずくちゃんがトラの着ぐるみ姿で登場し、花束を贈呈した。アン・リー監督はしずくちゃんを見た途端優しい笑顔を見せ、監督自らしずくちゃんに近づいて写真撮影を行い、次回の作品でぜひ起用したいとリップサービスをして、そばにいた本木雅弘さんをうらやましがらせた。
第85回アカデミー賞の11部門にノミネートされていることに対し、アン・リー監督は笑いながら「認められるのはうれしいことだが、どちらかというと、映画が世界中で公開され、さまざまな反響を耳にすることの方が受賞することよりもうれしい」と語った。
アン・リー監督は、「この映画が日本で歓迎されることを願っている」と語り、春節(旧正月、今年は2月10日)に台湾に戻って過ごすかという質問に対しては、「まだわからない」と答えた。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年1月21日