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日本人弁護士、重慶大爆撃被害者に献花

重慶大爆撃「六・五」隧道被害事件遺跡前で献花、深々と礼をする一瀬敬一郎氏ら一行4人(6月25日)

 「みなさん心配しないでください。私たちは全力でより多くの日本国民に真相を理解してもらえるよう尽くします」。重慶大爆撃民間対日損害賠償訴訟団の日本人弁護士・一瀬敬一郎氏ら日本人友人4人が25日に重慶を訪れ、重慶大爆撃「六・五」隧道(防空壕)被害事件遺跡前で、大爆撃犠牲者記念碑に献花し、深々と頭を下げた。一瀬氏にとって重慶訪問は26回目。「重慶日報」が伝えた。

 ■「被害者の苦痛の表情は一生忘れない」

 「重慶とのご縁は2001年から」と語る一瀬氏は当時、重慶文史館に調査に訪れ、旧日本軍731細菌戦に関する資料を集めたという。「館長から重慶大爆撃についてのお話を伺った。被害者の方々へ法的支援が可能か、日本政府に提訴できるか尋ねられたので、直近の急用をすませてから、とお答えした」。

 2004年、一瀬氏は約束通り重慶を再訪した。「一生で最も忘れがたい経験」。多くの大爆撃被害者に出会うなか、世間をぞっとさせるような真相を知った。

 「被害者の方々の多くはすでに60歳を過ぎ、骨身に刻まれた当時の傷を想い出され、悲しみと憤慨に堪えない。号泣されたお年寄りもいた。最大限の努力でみなさんを支援することを決意した」と一瀬氏。

 ■「脅迫には負けない」

 重慶大爆撃被害者は2006年より、日本政府に対し民事賠償訴訟をはじめた。日本政府に中国侵略旧日本軍が当時犯した破廉恥な罪について謝罪のほか、被害者とその家族への損害賠償を求めた。一瀬氏と数人の日本人弁護士がこれらの被害者に無償の援助を提供した。

 手弁当で中国国民による提訴を支援するのは、一部の日本人には到底理解できないだろう。これについて一瀬氏は、「歴史の真相は消し去ることはできない。世界もふたたび戦争すべきでない」と述べる。

 一瀬氏は記者に、氏の携帯電話、メールアドレスには日頃から様々な恐喝メールが入るが、少しも恐れていない、と明らかにした。今回の重慶訪問では証拠・資料の収集をさらにすすめ、重慶大爆撃被害者損害賠償訴訟は今年10月、東京地裁で次回審理が開廷される、と一瀬氏は語った。(編集HT)

 「人民網日本語版」2013年6月26日

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