香港の市場調査会社「Counterpoint Technology Market Research(CTMR)」の最新報告によると、今年2月の世界スマホ販売台数ランキングにおいて、「小米」の2機種がトップ10にランクインした。この2機種は、「紅米(第7位)」と「Mi3(第10位)」。米NBCの財経チャンネルは、「中国のローコスト・スマホメーカー『小米』は、グローバル競争の舞台で大躍進を遂げており、今回初めて、世界スマホ販売台数ランキングのトップ10入りを果たした」と報じた。環球時報が伝えた。
報告によると、世界スマホ販売台数のトップは、引き続き米アップルの「iPhone5s」で、第2位は「iPhone5c」。続いて、韓国サムスン「GalaxyS4」と「GalaxyNote3」が並んで第3位。CTMRの調査ディレクターを務めるピーター・リチャードソン氏は、この結果について、「世界規模でここ数カ月の動向を見ると、ブランドの入れ替わりはそれほど見られないが、小米スマホがトップ10にランクインしたことが目立っている。このすう勢は、それぞれの国で国内ブランドが販売を伸ばし続けている実態を反映しており、ハードウェア・ソフトウェアの商品化の結果といえるだろう。価格が非常に魅力的であれば、消費者は、グローバルブランドではなく、国内ブランドを試したいと思うようになった」との見方を示した。
小米スマホは、中国国内で爆発的な人気を誇っている上、このほどシンガポール市場にも進出した。今年初め、シンガポールで売り出された同社スマホ5千台は、発売開始からわずか8分で完売した。
小米の低価格戦略は、競争がますます激化している中国スマホ市場で、多くの消費者の心を掴んだ。小米「Mi3」の販売価格は330ドル(約3万4千円)と、アップル「iPhone5c」の720ドル(約7万4千円)よりかなり安い。CTMRは、「これは、スマホ市場で勝ちを狙うなら、規模拡大だけが能ではなく、スマートさとスピードが必要であることを示している」と指摘した。
今年第1四半期(1月-3月)、小米のスマホ販売台数は1100万台。同社は、2015年には1億台の販売を計画している。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月9日