中国社会科学院日本研究所の李薇所長 |
『日本青書:日本研究報告(2014)』発表会が先日北京で開催された。今回のシンポジウムは2013年の日本の政治情勢、安全保障政策、対外関係、経済・社会などについて振り返り、分析を行った。また、釣魚島(日本名・尖閣諸島)の領有権争いの激化を背景とする中日関係などの問題を重点に全面的な議論を行った。人民網は報告の編集長を務めた中国社会科学院日本研究所の李薇所長、副編集長を務めた楊伯江副所長を招き、読み解いてもらった。
2013年に日本全体が追求したのは全面突破という戦略であり、安倍氏は代償を惜しまず大国の夢の実現に全力を挙げ、日本政界には明らかな右傾化の傾向が生じた。李薇氏は次のように指摘した。
日本が現在選択している全ての戦略政策に問題がある。その原因は自らの位置づけの問題だ。明治維新以来、日本は自らの位置づけの問題をしっかりと解決してこなかった。明治維新以降、日本はどのように帝国主義の道、軍国主義の道を歩み始めたのか。日本は西洋列強の一員になり、アジアのボスになろうとした。そしてボスの地位を実現する方法が軍事力を強化して、アジアの植民地を山分けすることだった。
現在もなお日本は、自国が参加したのは自衛の戦争だと考えており、戦略選択上の認識、世界の発展の趨勢に対する認識が誤っていることに全く気づいていない。
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