ガイドの魏さんは北京駅で8日午後、乗車券受取に関する苦い体験を記者に語った。彼と友人が北京駅に乗車券を受け取りに行ったところ、乗車券のうち5枚は第2世代身分証を使って予約したためスムーズに購入できたが、ドイツ人の友人がパスポートを使って購入しようとした9枚の乗車券で非常に手間取ったという。「販売所の担当者に、予約情報とパスポートの情報が合わない。名前がパスポートより短いため、この乗車券は購入できないと言われてしまった」。乗車券の購入を担当する季さんもなすすべがない。数人のドイツ人のパスポートを見せてもらうと、名前は「MARCUS KARL-HEINZ」となっている人がいて、同じように名前に横線の入った人が他にもいた。「20日前に販売が始まった際、ネットですぐに予約を入れた。情報を記入する欄に横線が記入できず、送信すると毎回エラーになってしまうので非常に困り、最後には横線の後ろの部分は入力せずに終わらせてしまった。パスポート番号が合っていれば問題ないと思ったのだが、まさかダメとは思わなかった」。乗車券を受け取れなかった魏さんは「まずオンラインで乗車券をキャンセルして、それからパスポートを持って窓口で購入するしかなかった。別の乗車券が買えたのでまだよかった。明日朝に武漢に着く便だ。私たち14人は二手に分かれて行くしかない」と語った。北京晨報が伝えた。
▼はみ出した名前の部分は記入せずとも可
これに対して北京駅販売所の韓所長は「彼らは名前の入力が不完全だった。新たな規定によると、氏名を厳しく検査することになっており、ちょっと違っただけでも不可となる」と語る。韓所長によると、名前の記入が不完全で乗車券を購入できない外国人が多いという。「外国人の中にはオンラインで名前を逆に入れてしまう人もいる。外国人は先に名前、後に姓を並べるのが習慣だが、中国の規定では姓を前にしなければならない」。韓所長は12306でオンライン購入する外国人にアドバイスしている。「単語の間のスペースを入力せずに、姓名を続けて大文字も小文字も区別せずに入力するとよい。パスポートと一致していればよいのだ」。ウェブサイトの姓名入力は30文字以内だが、30文字を超えた外国人の場合はどうすればよいのだろうか。韓所長は「スペースを空けず、30文字目までをパスポートどおりに入力すればその後は入力しなくてもよい。もっとも今日のドイツ人客の姓名は30文字以内なのにきちんと入力されていなかったので、ダメだった」と語る。鉄道部門の関係者も「もし外国人の名前が30文字を超える場合、販売窓口で直接買うのが一番よい」とアドバイスしている。 (編集YH)
「人民網日本語版」2014年4月10日