国台弁：「習蕭会」は積極的で大きな成果

「習蕭会」の様子。

　国務院台湾事務弁公室（国台弁）の楊毅報道局長は8日、海南省博鰲(ボアオ)で催したブリーフィングで、「習蕭会」は積極的で大きな成果を上げたと発表した。双方は経済協力の強化を中心に両岸関係の発展について意見交換し、多くの点で見解が同じまたは近かった。新華網が伝えた。

　習近平中共中央総書記は8日、海南省博鰲でボアオ・アジアフォーラム年次総会出席のため訪れた台湾両岸共同市場基金会の蕭万長名誉会長、銭復最高顧問、および同行した実業家らと会見した。

　楊氏によると、双方は多くの点で見解が同じまたは近かった。

　第1に、過去5年間に両岸関係の平和的発展が上げた重要な成果を十分に認めたうえで、引き続きこの正しい道を堅持し、相互信頼を揺るぎないものにし、協力を深化し、さらに多くの成果を上げ、両岸同胞に幸福をもたらすべきとの認識を共に示した。

　第2に、新たな情勢の下で両岸の経済協力を拡大・強化し、制度化協力の水準を高め、これを両岸関係の平和的発展をさらに促すうえで非常に重要な取り組みとして全力で達成すべきとの認識を共に示した。

　第3に、両岸経済協力枠組み協定（ECFA）に続く協定についての協議を加速し、サービス貿易、製品貿易、紛争解決などの協定をできるだけ早く調印し、これを基礎に双方向の互恵的投資を促し、産業・金融協力を深化・拡大すべきとの認識を共に示した。

　第4に、両岸は経済政策の意思疎通と調整を強化し、協力効率を高め、経済協力の先見性と協調性を強化し、両岸経済の共同発展・強大化を実現すべきとの認識を共に示した。

　第5に、地域経済統合という新たな情勢を重視し、両岸経済の共同発展プロセスと地域経済協力プロセスを結びつける適切な方法と実行可能なルートについて実務的な検討を行い、情理にかなった解決をすべきとの認識を共に示した。

　第6に、両岸人民は兄弟同胞であり、両岸の経済協力強化は両岸の民衆に幸福をもたらすことが主眼との認識を共に示した。両岸がより緊密なつながりと協力を実現し、共にビジョンを構築し、手を携えて中華民族を復興することへの希望を表明した。（編集NA）

　「人民網日本語版」2013年4月9日