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唐家セン・中日友好協会会長はシンポジウム後のレセプションで式辞を述べた。 |
「中日平和友好条約」締結35周年ならびに中日友好協会設立50周年記念中日関係シンポジウムが22日に北京で開かれた。
35年前の今日(1978年10月23日)、トウ小平副総理と日本の福田赳夫首相が日本の首相官邸で「中日平和友好条約批准書」交換式を行い、条約は正式に発効した。この歴史的な日を記念するため、「中日平和友好条約」締結35周年ならびに中日友好協会設立50周年記念中日関係シンポジウム(主催:中日友好協会、中国人民対外友好協会)が昨日北京で開かれた。シンポジウムでは王秀雲・中日友好協会副会長、熊波・外交部(外務省)アジア副局長、谷井昭雄・日中友好協会名誉副会長、木寺昌人・駐中国日本大使がそれぞれ式辞を述べたほか、中国の劉徳有・元文化副部長(文化次官)と日本の丹羽宇一郎元駐中国大使が中日双方を代表して基調発言を行った。中日関係の現状は中日いずれの利益にもならず、共に努力して転換させるべきとの考えで参加者は一致した。
熊氏は式辞で「現在中日関係は深刻な困難に直面している。中国にとって、これは目にしたくない事態だ。『国の交わりは民の相親しむに在り』。中日両国の友好は大勢のおもむくところ、人心の向かうところであり、いかなる力も阻止できない歴史の潮流だ。双方が伝統を継承し、信念を揺るぎないものにし、強みを発揮し、妨害を排除して、両国関係が健全で安定した発展の軌道に一日も早く戻るよう共に努力することを希望する」と述べた。
木寺氏は、中日友好協会設立50周年に祝意を表明。中日友好協会が「日中関係の安定的発展に極めて重要な役割を発揮した」ことを称賛した。
劉氏は現在の中日関係を「ボタンの掛け違い」に喩え、できるだけ早く正すべきだと指摘。「長期的に見て、両国間の文化交流と青少年交流を一層強化する必要がある」と述べた。
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