肺癌による死亡率、40年で10倍増 中国
【中日対訳】 中国では肺癌による死亡率がこの40年で10倍近く上昇したことが、北京で17日開催された「第1回中米医療機関タバコ抑制フォーラム」で明らかになった。人民日報が報じた。
肺癌による死亡率は、40年前は人口10万人あたり5.46人と、癌の部位別で胃癌、食道癌、肝臓癌、子宮頚癌を下回っていた。しかし最新の中国全国登録地区における発病率報告では、癌の部位別でトップに立った。発病率は人口10万人あたり53.37人、死亡率は同45.57人。うち男性の肺癌発病率は同70.40人、死亡率は同61.00人に達している。
中国医科院腫瘍医院の赫捷院長は、「肺癌患者のうち喫煙者が60-70%を占めており、タバコが肺癌の原因であることは、現代社会の常識となっている」と語った。中国人の死因のうち、肺癌・食道癌、肝臓癌、胃癌および慢性閉塞性肺疾患・心臓脳血管疾患のいずれもタバコとは明らかな因果関係があり、喫煙が中国人の早期死亡リスクを高めていることは、もはや疑いようがない。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年3月18日