ソニーの4Kテレビ 中国市場でテレビ事業黒字転換を狙う
ソニーは10日、中国市場で65インチ・55インチの4K(解像度は3840×2160、4Kテレビは超フルHDテレビとも呼ばれる)液晶テレビを発売すると発表した。ソニーは、「中国テレビ市場で、当社は規模の追求から、利益の追求に戦略をシフトする」と表明した。京華時報が伝えた。
ソニーが昨年9月、中国で世界初の4Kテレビ(84インチ、価格は17万元=約255万円)を発売すると、中国市場で液晶テレビのハイエンド化の流れが生じた。昨日の発表会で、ソニーの数名の役員はこの「超高価格テレビ」の、発売から半年間の販売台数についてコメントを控えた。ソニーの栗田伸樹中国代表は、「同製品の中国販売台数は、本社の予想を上回るものだった」とだけ述べた。
ソニーは4Kテレビのラインナップを拡大し、65インチと55インチのサイズを追加したが、現時点では両製品の販売価格を公表していない。しかし65インチの中国製4Kテレビの価格が5万元弱(約75万円)に達するため、ソニーの65インチ4Kテレビの価格が10万元(約150万円)を上回り、55インチの価格が約8万元(約120万円)に達すると予想されている。
ソニーがこのほど発表した業績予想によると、同社のテレビ事業は2012年度に800億元の赤字を計上し、9年連続の赤字になる見通しだ。ソニーは昨年下半期よりテレビ事業の調整を開始し、大型4Kハイエンドテレビを発表し、中国市場を黒字転換の鍵として位置づけた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月11日