<企画>北京のタクシー 30年の変遷
「都市の顔」といわれるタクシー。タクシーの発展は、都市の発展をそのまま反映している。黄色い軽ワゴン車に始まり、「夏利(シャレード)」「富康(フーカン)」「捷達(ジェッタ)」の御三家時代、「北京現代(ヒュンタイ)」の全盛時代を経て、今やハイブリッドカーやバリアフリー車も登場した北京タクシーは、30年の歩みを経て現在に至っている。北京タクシーの料金が30年でいかなる変遷を辿ってきたのか、振り返ってみよう。
○1984-1996年
黄色い軽ワゴン車
北京市にタクシーが登場したのは、1980年代末。当時、タクシーを使う人といえば、地元以外の人と外国人の「両外」に限られていた。乗車料金もかなり高かった。1984年から1996年までのタクシー料金は、10キロメートルあたり10元(約150円)、主要車種は、「面的」と呼ばれた黄色いワゴン車だった。
○1996-1998年
夏利
1990年代に入ると、北京のタクシーは台数が増え、「庶民化」「低価格化」の方向に進み始めた。1996年から1998年まで、北京のタクシー料金は、車種により、1キロメートルあたり1.0、1.2、1.4、1.6、1.8、2.0元(約15円から30円)。主要車種は、「面的」、夏利(シャレード)、富康(フーカン)、捷達(ジェッタ)、紅旗(ホンチー)など。
○1998-2006年
富康
1998年から2006年までの北京のタクシー料金は、シャレードが1キロあたり1.2元(約18円)、富康とジェッタが同1.6元(約25円)の2パターンのみ。主要車種もこれら3モデル。当時のこのような措置によって極めて良好な効果が得られ、「面的」は路上から完全に姿を消した。
○2006-2013年
北京市は2006年、タクシー料金の大改定に踏み切った。同市は同年5月20日より、1キロあたり1.6元だった一部車種の料金を同2.0元(約30円)に引き上げ、その他車種の料金は据え置いた。初乗り料金、初乗り超過後の基本単価、深夜割増料金、待機料金、低速走行時料金などその他の徴収基準も改定されなかった。
○今回の最新改定
ハイブリッド車
北京市のタクシー料金は、今月10日より、段階的な値上げがスタートした。初乗り(3キロ以内)が13元(約200円)、初乗り超過後の基本単価は1キロあたり2.3元(約35円)。燃油費は 1回の乗車につき1元に引き下げられた。
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「人民網日本語版」2013年6月14日