北京、渋滞緩和に向けタクシーの乗り合い推進
北京市の2013年度の渋滞緩和に向けた取り組みが27日発表され、車の乗り合いに関する指導意見が盛り込まれた。2010年年末に発表された同取り組みでも、乗り合いを規範化し、通勤の自動車を減少させることを提示していた。新京報が報じた。
車の乗り合いに関して、同市交通部門の関連の責任者はこれまでに、「同じ団地の住民2、3人の通勤時間が同じで、会社の場所もそれほど離れていないなら、乗り合うことで、費用を削減できるだけでなく、タクシーを拾うのが困難という状況の打開策にもなる」と指摘したことがある。
これまで、北京での乗り合いは主に▽通勤の通り道で友人を拾い、運転手は料金を徴収することはない▽ネット上の掲示板などを利用し、乗車の約束をし、乗る側は一定の費用を運転手に渡す---という2つのタイプがあった。
しかし、市民には、乗り合いの過程で、落し物をしたり、事件や事故に巻き込まれたりしないかという不安があったため、政府に乗り合い関する規則を一層規範化してほしいという声が上がっていた。
■タクシーの乗り合い推進
同部門は昨年、特に通勤ラッシュの時間帯のタクシーの乗り合いを何度も呼びかけてきた。しかし、タクシー会社数社は、乗り合いに関する規定は何年も前からあるが、乗客の多くが、「わずらわしい」とか「リスクが伴う」と感じ、見知らぬ人との乗り合いには消極的と指摘している。
同部門や財政部門が共同で発表している規定に基づくと、乗り合いでタクシーを利用した乗客は、乗車した共通の区間の料金の60%をそれぞれ負担しなければならない。もし、2人が同時に乗車し、どちらかが先に下車する場合、先に下車する乗客が下車する位置までの料金の60%を負担し、後で下車する乗客は乗り合いで乗車した部分の60%と、一人で乗った区間の料金を払うことになる。3人以上の乗客の料金支払いも同様の方式で推進されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月28日