「90後」女子学生の恋愛結婚観は? (3)
○結婚前の性行為:「個人的にはありえない」47.8%
【データ】
「結婚前の性行為」について、79%の人が「認める」と答えた。しかし、自分自身に関しては、「ありえない」とした人が47.8%、「相手次第」が32.6%だった。「結婚前の同棲」について、「賛成」と答えた人は57.4%、「どちらでも構わない」とした人は極めて少数だった。彼女らは、「お互いが心から愛し合っているのであれば、結婚前の性行為や同棲は問題ない」と考えている。しかし、「一夜の情事」のような愛情を伴わない性行為は否定している。
【解説】
上述の結果から、現代の女子大生は、性に対する考え方において、かなり良識ある見解を持っていることが見て取れる。結婚前の性行為に対して理解を示しているが、軽々しくそのような行為に走ることはあり得ないようだ。
○恋愛VS学業: 「恋愛より学業の方が大事」53.6%
【データ】
「恋愛と学業、どちらが大事か?」との質問に対し、1990年代生まれの女子学生の53.6%は、「学業の方が大事」と答えた。「どちらも同じくらい大事」とした人は43.6%、「愛情の方が大事」と思っている人はわずか2.8%だった。
【解説】
女子大生は、女性としての本能から、深い愛情と恋愛への憧れを生来持っている。しかし、学生である彼女らにとっては、最優先すべきは「学業」だ。1990年代生まれの女子学生は、観念上では、恋愛によって学業に悪影響が生じることは極力避けたいと思っている。しかし、好きな男性ができて、彼のことが一時も忘れられず、悶々とした気持ちを持ち続け、結果的に勉強に身が入らないというのが現状だ。理性と感情が一致しないこのような状況は、彼女らの矛盾した心理を裏づけている。一方で、2008年度の大学卒業生に「愛情か仕事か」という質問をしたところ、仕事を選んだ人が89.6%と大部分を占めた。彼女らは、「新しい時代における独立した女性であるために、当然、自分の仕事を持たなければならない。安定した仕事があってこそ、愛する人と共に幸福を築くことが可能となる。従って、仕事を持つことはあらゆることの前提となる」と考えていた。
○配偶者の選択:「両親の意見も聴く」40.6%
【データ】
調査の結果、「配偶者の選択」について、女子学生の40.6%は、「自分の気持ちと両親の意見を総合して結論を出す」とした。このほか、「主に両親の意見で決める」が20%、「主に自分だけで決める」が30.4%だった。
1990年代生まれの女子大生の両親に対しても、娘の配偶者選びに関して質問したところ、「娘の結婚にあまり口を出すつもりはない。相談を受けたら適宜助言するだけ」が70.3%を占めた。「全く干渉しない。本人に任せる」は11.4%、「自分達の意見に従うよう、娘に希望する」は18.3%だった。
【解説】
これらのデータから、軸のある考え方や誰にも頼らない自分独自の考え方を形成しつつある「1990年代生まれの女子学生像」が浮き彫りになった。一方、両親が、娘の結婚に関して本人の自主的な考えを支持・容認する風潮から、人々の恋愛・結婚観により鮮明な自主性が根づいていることが読み取れる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年6月17日