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中国、煙霧が東部で増加 西は減少 (2)

煙霧が経済にマイナス影響

 同緑書は、中国で煙霧が発生する日が増加している主な原因として、石油エネルギーの消費が増加し大気汚染物質の排出が年々増加していることを挙げている。汚染物質の主な発生源は、発電所や工業、特に重化学工業の生産、自動車の排気ガス、冬の石炭燃焼、住民の料理、地面から起きる塵挨(じんあい)などがある。また、人の活動で発生する光化学物質や局地的な料理、自動車の排気ガスなどが原因の揮発性有機化合物(VOC)が二次生成有機炭素エアロゾル(SOA)に変化することも、煙霧が頻繁に発生する原因になっている。

 気候の変化がもたらした気象条件も煙霧の発生を増加させる原因になっている。例えば、安定した天気に湿度が高くなるという条件が重なる、大気境界層が薄くなる、降水日数が減るなどだ。

 煙霧が発生すると、気候や環境、人の健康、経済などにマイナスの影響を及ぼす。例えば、都市で酸性雨が降ったり、光化学スモッグが発生したりすることで可視度が低下し、海空陸の交通にも影響がでることだ。また、死亡率が上がったり、慢性疾患や呼吸器系疾患や心臓疾患などを悪化させたり、肺の機能や構造、免疫構造などを変えたり、生殖能力に影響を与えたりする。

各地域が共同で対策を講じる必要性
 
 同緑書は、「中国の大気汚染は他の地域も巻き込むという動向を強めている。この問題を解決するためには、地域全体が協力する対策が必要。例えば、北京の大気汚染が原因の煙霧を解決するためには、北京市内の汚染源だけでなく、周囲の天津や河北省などの汚染源をも考えなければならない」と指摘している。
 
 緑書はさらに、「中国にはまだ実質的な対応メカニズムが構築されておらず、管理体制の分野で制度を改革することを検討できる。例えば、地域を超えた大気汚染の共同対策委員会を立ち上げることなどだ。また、各地域や都市が共同で対策に取り組む以外に、部門や業界間の協同抑制体制を構築し、関連の部門がデータを共有したり、対策を共同で講じたり、共同でそれを実行したりするべきだ」と提案している。また、専門家も複数の部門が共同で中国全土をカバーし、重点地域にはさらに的を絞った統一した環境大気観測網を立ち上げることを提案している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年11月5日 

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