津波の「ゴミの島」、米国に漂流 面積はテキサス州並
「美国中文網」の11月5日の報道によると、2011年に日本を襲った津波によって生まれた大量のゴミが現在、巨大な「ゴミの島」として米西海岸に漂流しつつある。英国メディアによると、この「ゴミの島」の重量は100万トンにものぼると見込まれ、面積はテキサス州に匹敵するという。
米フォックスニュースによると、この「ゴミの島」は「有毒なモンスター」とも呼ばれ、現在はハワイとカリフォルニア州の間にあり、海岸からは1700マイル(約2735km)の付近を漂流している。このほかさらに数100万トンの津波の残留物が太平洋を流れている。
報道によると、このような「ゴミの島」が引き続き周囲の漂浮物を吸収して行けば、その面積は米国より大きくなる可能性があり、重量は理論的には500万トンに達する。
2011年3月に日本を襲った大津波は、無数の船舶や家屋、家電、消費財を海へと引き込み、これらは海流にのってゆっくりと日本北部の海岸から遠ざかっている。
米国海洋大気局が発表した最新報告によると、これらの破片の運動の軌跡は予測しにくいものの、今後数年間、アラスカやハワイの多くの場所がこのゴミの影響を受けると考えられる。このほか、一部の砕片はすでに太平洋を渡りきっているともされ、2011年の冬にはカナダの海岸で日本の漁船の破片が見つかっている。もしもこれが本当ならば、米国の海岸がこれらの有毒ゴミの汚染を受ける確率は非常に高い。
日本環境省によると、約500万トンのゴミが津波で太平洋に流されたと見られるが、そのうち太平洋の遠洋に流れていったのは30%のみだと考えられる。日本外務省によると、そのほかのゴミはすべて日本周囲の海底に沈んでいる。(編集MA)
「人民網日本語版」2013年11月7日